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Wednesday, November 11, 2020

トランプ大統領の「敗北宣言」は?「最後の最後まで規格外で突っ走るほうがトランプ氏らしい」?(TOKYO FM+) - Yahoo!ニュース

トランプ大統領の「敗北宣言」は?「最後の最後まで規格外で突っ走るほうがトランプ氏らしい」?(TOKYO FM+) - Yahoo!ニュース

声優としても活躍中の鈴村健一(月~木曜)と俳優の山崎樹範(金曜)、フリーアナウンサーのハードキャッスル エリザベスがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。11月10日(火)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」では、休暇中の鈴村の代役に青木源太さんをパーソナリティに迎えて、BuzzFeed Japan News副編集長・神庭亮介さんに「大統領選挙における“敗北宣言”」について伺いました。

アメリカのメディアが、民主党のジョー・バイデン前副大統領の当選確実を報じるなか、共和党のドナルド・トランプ米大統領は敗北宣言を拒否。トランプ氏は、あくまで法廷闘争を続ける構えですが、親族や共和党内からは「敗北を認めるべきだ」との声も出ています。 *  *  * 神庭:身内である(妻の)メラニアさんや(トランプさんの娘・イバンカさんの夫)クシュナーさんなどからも「そろそろ敗北宣言を出したらどうか?」という声が上がっているそうですが、それでトランプさんが辞めるか? というと、最後の最後までトランプさんは居座って(敗北を)認めようとしないのではと思います。 青木:アメリカ大統領選挙において「敗北宣言」というものは、毎回あるものなのでしょうか? 神庭:これまでのアメリカ大統領選の伝統というか、選挙に敗れた者が潔く負けを認めて相手を讃えることを「Good Loser(よき敗者)」と言います。アメリカ人は、その姿を期待しています。 史上初めて敗北宣言をした人は、民主党のウイリアム・ジェニングス・ブライアンさん。1896年の大統領選挙にて激戦の末、共和党のウィリアム・マッキンリーさんに敗北したのですが、敗れた相手に対して電報で敗北宣言を送りました。 これ以降も、メディアが進化しながらもラジオで宣言したり、テレビで会見をしたり、敗北宣言は伝統として続いてきたという感じですね。 青木:テレビで生中継されたのはいつですか? 神庭:テレビは1952年ですね。 青木:選挙中は互いに激しく戦い、選挙が終わったら団結するというのがアメリカですよね? 神庭:それが今までの古き良きというか、伝統でした。最近、インターネット上では“過去の敗北宣言”に焦点が当たっています。例えば、2008年の大統領選での“ジョン・マケイン候補の敗北宣言”がすごくバズっていました。 青木:私も観ました。 神庭:これは非常に感動的なものでした。バラク・オバマさんに負けて「祝福をしたよ」というようなことを言ったときに聴衆からブーイングを受けるのですが、「やめてくれ」「そういうことはしないでくれ」と。オバマさんを祝福するだけではなく、「この国の繁栄のために次の大統領に善意を送り、共に集い、必要な妥協点を探し、異なる意見を持ちながらも譲り合い、協力をしてくれ」「どんな違いがあっても、私たちはみんなアメリカ人だよ」というようなことを言って、連帯を呼び掛けた非常に感動的なスピーチです。 それともう1つ。2016年の大統領選に敗北したヒラリー・クリントンさんが(女性の社会進出を阻む)「ガラスの天井」に例えたスピーチも非常に感動を呼びました。「負けたけど、これからは1つだよ!」というようなエールを贈り、Twitterでは「潔くて良いね!」と話題になっています。 青木:それが歴史的な慣習と言いますか、伝統と言いますか、アメリカの良いところと見られていた部分ですね。 神庭:はい。でも、それを過去形で語らないといけない残念な部分でもあります。マケイン候補の敗北宣言は12年前ですが、その時代からだいぶ変わってしまったなという感じがします。 1つ思うのは、「敗北宣言の歴史があって、みんな潔く負けを認めてきたじゃないか!」「なんでトランプさんは認めないんですか?」と言うことは簡単です。でも実際は、それだけではダメだと思っています。トランプさんに入れた7,000万票があって、トランプさんに関しては差別(的言動)や、(トランプ大統領の支持者で)陰謀論(を唱えるグループ「Qアノン」)など悪い点もたくさんあります。ただ、美点としては、アメリカのラストベルト(さび付いた工業地帯)の人たちの声なき声、分断をあらわにしたことが1つの成果としてあると思います。 だから、それをバイデンさんが「いや、分断なんてないんだよ」「アメリカは1つなんだよ」と言うことで、ある意味、御為ごかしに誤魔化すよりは、トランプさんがあらわにした分断を置き土産としてしっかり見据えて、乗り越えていくほうがいいのではと思います。 だからトランプさんは、ある意味、敗北宣言をしなくていいのかなと。このまま突っ走って、“敗北宣言をしなかった大統領候補”になるのは、それはそれでアリなのではと思います。最後の最後まで規格外で突っ走るほうがトランプさんらしいというか。トランプさんが「1つのアメリカ」とか「みんなで連帯しよう!」と言っても、「嘘つけ!」ってなるじゃないですか(笑)? だから、そこは一貫してほしいですね。 青木:メディアが時間をかけて当確の報道をして、各国の首脳が祝電を送って、そして、トランプさんの身内や共和党内からも声が上がって、外堀が埋まっているようにも見えますが、それでもトランプさんは突き進むと!? 神庭:“それでこそトランプじゃないか!”という気もしますよね。 青木: トランプ大統領は敗北宣言を出すのでしょうか? 潔く負けを認めることで男を上げるか。それとも、これまでの伝統や慣習を打ち破るような徹底抗戦を見せるのか。今後も注目です! (TOKYO FMの番組「ONE MORNING」11月10日(火)放送より)

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2020-11-11 12:06:31Z
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