2019年10月13日19時32分
氾濫した吉田川＝１３日、宮城県大郷町（国土交通省東北地方整備局提供）
国土交通省は１３日、台風１９号の大雨により、２１河川２４カ所で堤防が決壊したと発表した。広範囲の浸水被害が発生した要因になったとみられる。また、６カ所のダムで水位が上がりすぎるのを防ぐため、１２日夜から１３日未明にかけ、緊急放流が実施された。
国交省によると、堤防が決壊したのは吉田川（宮城県）、宇多川（福島県）、久慈川（茨城県）、越辺川（埼玉県）、秋山川（栃木県）、千曲川（長野県）など。決壊は栃木県内で９カ所、埼玉県内で６カ所、茨城県内で４カ所などとなっている。
浸水した埼玉県川越市周辺＝１３日午後（時事通信特別機より）
国が管理する千曲川などを含む２４河川では、水があふれ流域が浸水した。荒川など１５都県が管理する１１８河川でも浸水が確認されている。
緊急放流をしたのは城山ダム（神奈川県）、美和ダム（長野県）、水沼ダム（茨城県）、高柴ダム（福島県）など。国交省は、事前に関係機関を通じ、下流域の住民らに周知した上で放流が行われたと説明している。
台風１９号により阿武隈川や支流が氾濫し、浸水した道路を走行する自衛隊車両＝１３日午後、福島県伊達市
土砂災害は１３日午後４時半時点で、崖崩れや土石流などが１５都県で計５６件確認された。岩手１１件、福島７件、静岡、山梨各６件などの順となっている。土砂災害による死者は５人、行方不明は３人。負傷者は９人で、家屋の損壊は計３１戸に上った。
2019-10-13 08:37:00Z
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