ヘアカラーや縮毛矯正剤で乳がんリスクが上昇か
パーマネントヘアカラー(永久染毛剤)や縮毛矯正剤が女性の乳がんリスクを増大させる可能性があるとする新たな研究結果が、「International Journal of Cancer」12月4日オンライン版に掲載された。
米国立環境衛生科学研究所(NIEHS)のDale Sandler氏らは、Sister研究の参加者4万6,709人を対象に、ヘアカラーや縮毛矯正剤と乳がんとの関連を調べた。参加者は年齢が35~74歳で、本人は乳がんではなかったが、乳がんと診断された姉妹が一人いた。
平均8.3年追跡した結果、因果関係が明らかにされたわけではないが、研究登録前の1年間にヘアカラーを定期的に使用していた女性では、使用していない女性に比べ、乳がんを発症するリスクが9%高いことが分かった。
リスク増加は黒人女性で著しく、ヘアカラーを5~8週間に1回以上使用していた場合、乳がんのリスクは、白人女性では8%の増加であったのに対し、黒人女性では60%増加していた。
一方、セミパーマンネント(半永久的)、または一時的なヘアカラーを用いた場合、リスクの増大はほとんど、あるいはまったく見られなかった。
縮毛矯正剤に関しては、5~8週間に1回以上使用していた女性で乳がん発症リスクが約30%高いことも分かった。
縮毛矯正剤の使用と乳がんリスクの関連性に人種による差は見られなかったが、縮毛矯正剤を利用する人の割合は黒人女性の方が圧倒的に高かったという。
Sandler氏は、今回の研究で得られた知見について「他の研究で検証する必要がある。また、私たちが日常的に乳がんの発症に寄与する可能性があるさまざまなものに接していることを考えると、乳がんリスクを単独の因子で説明できるとは考えにくい」と述べつつも、「そうはいっても、ヘアカラーや縮毛矯正剤に含まれている化学物質を避けることは、乳がんリスクを低減するためにできることの1つだと考えられる」と助言している。
米ノースウェル・ヘルスがん研究所のAlice Police氏は、今回の知見に「驚き、動揺した」という。同氏はこれまで、乳がんの原因に関する根拠のない通説を否定するのに多くの時間を費やしてきたという。
しかし、今回のヘアケア製品とがんの関連については、「年齢や肥満者の割合といったものを考慮しても、この非常に大きな集団で見られた傾向には真実味があるように思う」と話す。
一方、米レノックス・ヒル病院のLauren Cassell氏は、今回の研究結果にやや懐疑的な姿勢を示す。同氏は、「対象者にはいずれも乳がんの既往がある第一度近親者(姉妹)が少なくとも一人いたことから、程度に差はあれ、もともと乳がんリスクが高い女性であり、女性全般を代表するものではない」と指摘する。
また、「ヘアカラーや縮毛矯正剤をたった1年間使っただけで乳がんリスクに影響が出る可能性があるという結論は理にかなったものとはいえず、対象者がヘアカラーの使用頻度や種類を正確に覚えていない可能性もある」とし、「非常に多くの女性がこうした製品を使っているのだから、もし直接的な関連があるのなら、もっと多くの人が乳がんを発症していそうなものだ」と述べている。(HealthDay News 2019年12月4日)
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Press Release
https://www.niehs.nih.gov/news/newsroom/releases/2019/december4/index.cfm
構成/DIME編集部
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December 31, 2019 at 06:01AM
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