大胆なヘアピースを効かせて。
アクセサリー使いが印象的だった今シーズン。これまでにない目新しい素材が使われているルックも多く見られた。「シモーネ・ロシャ」では、ラフィアを編み込んだ三つ編みやアバンギャルドなフェザーや小枝、パールをあしらったフィッシュテールヘアを披露した。「ロシャ自身がアイルランドの首都、ダブリン出身なのですが、今回のヘアは、アイルランドの民話に出てくるレン・ボーイからインスピレーションを得ました」と、ヘアスタイリストのダッフィーは話している。
昨年、カシミアのブラ&カーディガンのセットがヒットして話題になったブランド、「カイト」も、ヘアにパールを採用。宝石をちりばめ虹色に輝くヘッドピースは、モナコのステファニー王女を彷彿とさせた。「モデル全員をキラキラのアクセサリーで飾り立てました」(ヘアスタイリスト、ユージーン・スレイマン)
ブレイズなしには今季は語れない!
「アレキサンダー マックイーン」では、繊細で艶やかな紐を編み込んだ、細めのブレイズスタイルを、グイド・パラウがクリエイトした。「アクセサリーは常にスタイルをぐっと引き立ててくれる存在。クリップやピンは特に着けやすく、今やジェンダーレスなヘアーアクセサリーになっています」とグイド。
「大草原の小さな家」や「若草物語」から抜け出たような編み込みが大きな話題になった。「アーデム」は、今シーズンのミューズ、20世紀の写真家ティナ・モドッティへ捧げる頌歌として、リボンで飾った太めの三つ編みにつばの広いサンハットを合わせた。
一方、「ボラ・アスク」のヘアスタイリスト、ティナ・アウテンは、かつて女学生のシンボルだった“おさげ”を現代風にアップデート。「超ボサボサで強いけれど、悪びれない女らしさを表現しました」(ティナ)。ゆるく編んだツインテールは、サステイナブルをテーマにした「ディオール」のショーでも見られた。こちらは、気候活動家のグレタ・トゥンベリへの敬意を表してのことだろう。
濡れ髪スタイルもまだまだ健在。
シャワーを浴びたばかりのような濡れ髪は、ここ数年間、トレンドが継続している。ジェニファー・ロペスが緑のドレスでランウェイを歩いたことで話題の「ヴェルサーチェ」では、質感やフォルム、額に張り付かせた後れ毛でワイルドさを出したウェットなスリークヘアが見られた。「ショーでウェットヘアを作るときによく使っているのは、レッドケンのGuts mousse。乾いても濡れているようなテクスチャーを維持できるんです」(グイド)
「バルマン」ではヘアスタイリストのサム・マクナイトが、髪を耳のラインあたりのかなり低い位置でサイドパートにして、全体的にグロスのような質感で整えた、さりげないウェットヘアを披露した。また、「サルヴァトーレ フェラガモ」のシャワー上がりのようなスリークヘアにも注目したい。トップを後ろへ向かってとかしつけ、毛先を自然に遊ばせたヘアは、抽象画風ペイントのカラフルなメイクアップとベストマッチ。
強くクリーンなセンターパーツ。
クラシックになりがちなセンターパーツが最新スタイルに生まれ変わった。今っぽく見せつコツは、毛先の遊ばせ方とテクスチャーにある。「ジェイ ダブリュー アンダーソン」のヘアを手がけたアンソニー・ターナーは「パリジャン、ハイクオリティ、セクシー、なにもしていない風の乱れ髪」にこだわったのだとか。リアルさを追求した、作り込んだアレンジがポイントだ。
「シャネル」でも、ゆるく流れるような巻き髪を中央で分けたスタイルが存在感を放った。ヘアスタイリストのサム・マクナイトが、ダイソンのスーパーソニック・ヘアードライヤーで作り出したスタイルなのだそう。「完璧に乾かしてしまわないのがコツ。とても簡単だけど、リッチな仕上がりになります」とサムはコメント。
髪の動きを固めすぎない自然なセンターパートヘアにするには、ムースなどを控えめにして、スタイリングの道具もあまり使わないことだと、グイドはアドバイスする。「モダンな感じに保つには、できるだけコームは使わず手ぐしで整えて。もし使うなら、メイソン・ピアソンのヘアブラシで全体を後ろへ向かってなでつけてから真ん中分けにします。きれいに整いすぎず、ラフに毛流れを整えるのがポイントです」
艶やかでグロウな髪でヘルシーに。
健康的な髪は最高のアクセサリー。髪に強めの輝きを与えることが、ヘルシーっぽさを手に入れる鍵となる。今季のショーでは強いグロス感がかかったテクスチャーが目立ち、その多くが、すっぴん風のヌーディーなメイクアップを合わせることで、視線をヘアに集めることに成功していた。
「オスカー・デ・ラ・レンタ」では、肌にツヤとフレッシュ感を演出しつつ、ヘアにもその輝きを投影した。ヘアスタイリストのオディール・ギルバートが展開したのは、美しくブラッシングした贅沢な輝きを纏わせたストレートヘア。その秘密は、保湿系のシャンプーとコンディショナーで下準備し、最後に少しだけヘアースプレーをかけて、硬さのないスタイルにセットすること。
ニューヨーク・ファッションウィークの最後を飾った「マーク ジェイコブス」のショーでは、モデル一人ひとりのために考えられたメイク&ヘアを施し、個性を強調した。中でも特に目を引いたのが、モデルのフェイフェイ・サンの強く輝く彫刻のようなボウルカットだ。ランウェイを髪を弾ませながら闊歩した彼女。ショーのスポットライトを反射して輝き、パワフルで健康的な2020年の新たなスタートを告げた。
Text: Emma Strenner Editor: Rieko Kosai
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February 04, 2020 at 03:30PM
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