(CNN) スペインで26日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するためにもうけられていた外出規制が一部緩和され、14歳までの子どもについては成人が同伴すれば1日1時間屋外で遊べるようになった。一方、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった中国・武漢市では患者が全員退院した。
スペインでは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて3月14日に非常事態が宣言された。スペインは欧州の中でも最も厳しい措置を取った国のひとつだった。
スペイン首都マドリードで自宅から外出できる気分を尋ねられた子どもたちはCNNの取材に対し、喜びの声を上げた。アベル・サンチェスさん(14)は、家庭用ゲーム機もあったし、友人とアプリを使って会話することもできたが、とても退屈していたので、外出できるようになってうれしいと語った。自宅で気詰まりを感じていたので、外に出て新鮮な空気を吸えるのはいいこととも述べた。外出は1キロ以内に限られているが、玩具を持ち出すことはできる。
中国国家衛生健康委員会(NHC)は26日、武漢市の患者が全員退院したと明らかにした。武漢市や全国の医療関係者の協力により、4月26日までに新型コロナウイルスの入院患者は全員退院したという。
武漢市では25日の時点で4万6452件の感染が確認されていた。武漢市は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて最初にロックダウン(都市封鎖)が実施された都市。現在はゆっくりとだが通常の生活を取り戻しつつある。
マスクを着用して八百屋を訪れる男性=18日、武漢市/HECTOR RETAMAL/AFP/AFP via Getty Images
76日間にわたる都市封鎖の傷跡は大きく、市民の多くは感染の第2波を懸念しており、事業者も事業再開に苦慮している。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば、新型コロナウイルスによる死者は全世界で少なくとも20万5000人、感染者は290万人以上。米国での死者数は5万3000人以上で、世界全体の死者の4分の1以上を占める。
2020-04-27 03:10:00Z
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