2020年09月14日21時24分
自民党の菅義偉新総裁は14日、二階俊博幹事長(81)を続投させる方針を固めた。総務会長には麻生派の佐藤勉衆院憲法審査会長(68)を起用、石原派の森山裕国対委員長(75)の再任も固まった。党幹部が明らかにした。15日に党役員人事を決定し、新内閣は16日に発足させる。
菅氏は総裁選出後の記者会見で、新政権での課題に「規制改革」を挙げ、「改革意欲のある人、改革に理解を示す人を中心に人事を進める」と表明。「(人材は)いろんな派閥に散らばっている」とも指摘し、党内から幅広く起用する方針を示した。
官房長官には、竹下派の加藤勝信厚生労働相(64)や細田派の萩生田光一文部科学相(57)、菅氏と同じ無派閥の梶山弘志経済産業相(64)らの名前が挙がっている。自身の後任となる官房長官について菅氏は、「全体的に考えて総合的な力がある人が一番落ち着く」と指摘した。
総裁選勝利に貢献した二階氏と麻生太郎副総理兼財務相(79)については「極めて政権運営で重要な2人だ」と強調。引き続き国会運営の司令塔となる森山氏に関しては「政治経験も豊かで、能力を大変高く評価している」と語った。
菅氏が「安倍政権の継承」を掲げた経緯から、閣僚の多くが再任するとの観測も出ているが、菅氏は「首相が代わるわけだから思い切って私の政策に合う人を登用する」との意向を示した。
人事では、総裁選を戦った岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)の処遇も焦点。これに関し菅氏は「総裁選が終わった時点で(戦いは)全て終了した」と述べたが、それ以上の言及は避けた。
2020-09-14 12:24:00Z
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