厚生労働省は、去年3月までの1年間に虐待を受けて、子どもが死亡した事例について専門家による検証結果をまとめました。
それによりますと、虐待を受けて死亡した子どもは、心中を除いて全国で54人で、前の年度より2人増えました。
このうち、育児を放棄する、ネグレクトで死亡したのは25人(46.3%)と最も多くなったほか、身体的虐待で死亡したのは23人(42.6%)でした。
厚生労働省によりますと、この検証は平成15年から行われていますが、虐待死の原因でネグレクトが身体的虐待を上回ったのは初めてです。
また、子どもの年齢でみると0歳が22人で(40.7%)最も多くなったほか1歳が6人(11.1%)2歳と3歳が3人(5.6%)などとなっています。
専門委員会の委員長をつとめる関西大学の山縣文治教授は「0歳の子どもにとってネグレクトはそのまま死に直結するおそれもある。また、保育所や幼稚園に通っていないいわゆる『未就園』の場合、社会とのつながりもうすいので特に注意が必要だ」と話しています。
一方、専門委員会では、過去10年間の虐待死で母親がDVを受けていたケースを分析した結果、10代で出産するなど社会経験が少ないことや、親族や地域との交流が乏しいという傾向が確認され、DVの加害者であるパートナーによって孤立させられた場合に虐待が深刻化するおそれがあるとしています。
2020-09-30 01:11:51Z
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