2020/10/07 05:52 ウェザーニュース
7日(水)3時現在、台風14号(チャンホン)は日本の南の海上を西北西に進んでいます。やや発達し、風速25m/s以上の暴風域ができました。
このあとも台風の発達に適した環境の領域を北上するため、勢力を少しずつ強めながら、奄美地方や西日本太平洋側に接近すると予想されています。
▼台風14号 10月7日(水)3時
存在地域 日本の南
移動 西北西 10 km/h
中心気圧 980 hPa
最大風速 30 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 40 m/s
台風は週末にかけて発達しながら北西に進み、奄美や九州に接近して、その後は日本列島の南岸を東に進む予想です。東に向きを変えるタイミングでは、速度がかなり遅くなることが予想され、影響が長引くおそれがあります。
ただし、10日(土)以降は予報円が非常に大きく、11日(日)3時の予報円でも九州から関東を覆うほどとなっています。
ただし、10日(土)以降は予報円が非常に大きく、11日(日)3時の予報円でも九州から関東を覆うほどとなっています。
現段階では進路やスピードの予想の幅が非常に大きく、正確に絞り込むのが難しい状況です。(※予報円の大きさは台風の強さや大きさではなく、進路の不確実性を示します。)
ヨーロッパやアメリカなど世界各地の気象機関が計算したシミュレーション結果で今後の位置を比較すると、ほとんどが今後は北西に進んだ後、東向きに進路を変える方向に揃ってきました。ただ、いつ・どこで進路を東向きに変えるのか、タイミングや場所には依然として大きな違いが見られます。予想に大きな幅がある状態が続いており、予報円が大きくなる要因となっています。
陸地の近くを通るかどうか、接近のタイミングがいつになるかを、現在もまだ細かく絞り込めない状況です。高気圧の勢力やジェット気流の位置、上空の気圧の谷の近づくタイミングなどにより、進路が変わりますので、随時最新の情報を確認するようにしてください。
台風の接近に先駆けて秋雨前線が北上し、太平洋側の早いところでは今日の午後になると雨が降り出します。夕方から夜にかけては関東以西の太平洋側の広い範囲で雨となる見込みです。
台風の動きが遅いため、週末から週明けにかけて雨が降りやすくなります。台風が日本列島の近い進路を進んだ場合は、大雨となるおそれがありますので、今後の情報に注意が必要です。
台風14号は今年10月になって初めて発生した台風です。10月の台風発生数の平年値は3.6個です。
今年は7月までに発生した台風が合計2個ととても少なかったものの、8月は7個、9月は4個の台風が発生しています。
例年、10月には台風の発生数が少なくなり始めるものの、強い勢力のまま本州方面に近づくことがあるため油断が出来ません。台風による大雨や暴風への備えを今一度ご確認ください。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風14号の名前「チャンホン(Chan-hom)」はラオスが提案した名称で、木の名前が由来です。
気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構
防災情報
台風豆知識
2020-10-06 20:52:00Z
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