リモートワークが普及し、社内外の人とオンライン会議を行うのが一般的になりました。そんなオンライン会議で気になるのが、自分が映ったときに見える背景です。たかが背景と思うなかれ。この背景によって、相手に対する信頼感やプロフェッショナル性などが増すことが、最近ある調査で判明したのです。ビジネスで相手に良い印象を与える背景は何なのでしょうか?
アメリカのデザイン企業Signs.comは、普段からビデオ会議を利用しているアメリカ人1507名にアンケートを実施しました。女性と男性各1人のモデルが同じポーズをとった写真を用意し、背景だけを次の6パターンに変更します。
・窓から自然光がさす背景
・アートを飾った背景
・植木鉢を置いた背景
・キャンドルを置いたやや暗めの背景
・本棚の背景
・模様のない壁の背景
そしてABテストを行い、それぞれの背景で「プロフェッショナル性」「信頼感」「親密性」「知性」の項目についてどのように感じたかを5段階で評価してもらいました。
その結果、これら4つすべての項目でスコアが低めだったのは模様のない壁の背景。一方、「プロフェッショナル性」を感じるスコアが3.75と最も高かったのが、本棚の背景でした。ただ本棚の背景は「親密性」のスコアが3.67と、ほかの5パターンのどれよりも低く、プロ志向を感じさせるけれど近寄りがたい存在と相手に思わせている可能性があります。
また「知性」のスコアが4.07と最も高かったのが植物を置いた背景で、この背景は「信頼感」(3.92)や「親密性」(3.89)でもスコアが高く、平均的にどの項目でも高いスコアを獲得することがわかりました。またビジネスとはあまり結びつかない、キャンドルを置いたやや暗めの背景は、「プロフェッショナル性」のスコアは3.58と予想通り低かったのですが、「信頼感」と「親密性」のスコアは高めだったこともわかりました。
今回の結果を総合的に見て、背景に植物を置くと知性やプロフェッショナル性など、ビジネスにメリットがある良い印象を相手に与えることができるようです。
真っ白な壁には注意
アンケートで、ビデオ会議前に背景について調整などをするか聞いたところ、「時々調整する」「よく調整する」「いつも調整する」を合わせると75%となり、多くの人が会議での自分の背景について気を配っていることがわかりました。さらにその調整で最も重要なことを聞いてみると、自然光や窓や白い壁が上位の回答に上げられました。
でも、先ほどのモデルを使った写真アンケート結果から、何も模様のない白い壁はプロフェッショナル性も知性などのスコアが低い結果が出ています。つまり、よかれと思ってやったことなのに、白い背景にするとむしろ逆効果かもしれないのです。
人は視覚で得た情報から、相手がどんな人物か無意識のうちに判断しているとも言われます。オンライン会議でも最高の効果を生み出したい人は、背景に植物などの鉢植えをさりげなく見えるように置いてみませんか?
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December 01, 2020 at 04:00AM
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本棚ではなかった! 「オンライン会議」で最も信頼される背景は何? - GetNavi web
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