2020年12月28日22時40分
厚生労働省は28日、南アフリカに滞在歴があり、空港検疫で新型コロナウイルス感染が分かった30代女性から、同国で流行しているものと同様の変異種が確認されたと発表した。南アの変異種への感染確認は国内では初めて。
空港検疫ではこのほか、英国滞在歴がある男女6人から、英国で流行中の変異種が確認された。国内の変異種感染者は計15人となった。
厚労省によると、30代女性は19日に成田空港に到着。症状はなかった。国立感染症研究所で詳しく調べた結果、28日に南アで流行している変異種が検出された。
6人は10~40代の男女で、1~24日に羽田空港に到着した。24日に到着した40代男性は発熱などがあるが、残り5人は無症状。
コロナ変異種の世界的な拡大を受け、政府は両国を含む全世界からの外国人の新規入国を拒否している。両国から帰国する日本人については、事前の陰性証明を求めた上で、入国から3日間は宿泊施設で待機してもらい、4日目に改めて検査する。陰性と判定されても自宅などで14日間の待機を求める。
これまでに、空港検疫で陽性と判明した男女5人と、英国から帰国した男性パイロットら計8人から英国の変異種が検出された。厚労省は、いずれも濃厚接触者がいないか、特定済みで自宅待機中で、感染拡大の恐れはないとしている。
2020-12-28 13:02:00Z
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