「子どもの髪を自宅で切りたいが、うまくできない」。そんな悩みを持つパパ・ママも少なくないのでは。３児の母で子どものヘアカットが得意な美容師の村上美樹さん（４２）＝熊本市＝が同市中央区の九州音楽幼稚園で実演すると聞き、ポイントを教わりに向かった。
会場には１～２歳の子どもと保護者１４組が集まり、参加した子どもや保育士がモデルを務めた。未就園児を対象とした同園の子育て支援プログラムの一環。
●親子クロス
村上さんが勤める美容室「Ｔ－ｇｌｏｓｓ」（ティー グロス、同市東区）は、スタッフ６人中３人が「ママさん美容師」。待ち時間に遊べるキッズルームのほか、親子一緒に羽織れるクロスも用意している。クロスは、親と膝の上の子どもを同時にヘアカットできる優れ物だ。
子どもがぐずる時は、クロスに描かれた絵を見せてあやしたり、タブレット端末でゲームをさせたりする。「じっとしていられないお子さんには、夢中になれるものを見せてあげましょう」
●前髪カット
多くの親を悩ませる、子どもの前髪カット。参加した母親も「どこからが前髪なのか分からず、前髪を切りすぎてしまう」と言っていた。村上さんによると、前髪の幅は「黒目と黒目の間」。それ以上広く切りそろえると、不自然になってしまうという。
カットの手順は、（１）つむじを起点に前髪が三角形になるように取り分ける（２）残りの髪の毛をピンやゴムで留める（３）前髪を額から３センチ程度浮かし、斜めにはさみを入れていく、の３ステップ。そうすると髪の間に層ができ、軽い仕上がりになるという。髪は乾かした状態で切った方が良い。
●簡単アレンジ
ロングヘアの簡単なアレンジ方法として紹介してくれたのが「キャンディーへア」。ぼんぼん結びやたまねぎヘアとも呼ばれ、丸い結び目をいくつも連ねたスタイルだ。
（１）髪全体をゴムで一つ結びか二つ結びの状態にする（２）ゴムで束ねた部分から２～３センチ空けた箇所を結ぶ（３）ゴムとゴムの間の髪を少しずつ引っ張り出し、丸い形にする（４）それを繰り返して完成。
ただ、１～２歳の子どもは髪の量が少なくさらさらなので、うまくアレンジできない場合もあるという。
●ワックス使い
短い髪はワックスなどで立てると、いつもと違った雰囲気を出せる。通常のワックスは油分が多いため、スプレータイプのワックスでアレンジするといい。
村上さんが最後に向き合ったのは、育児に奮闘中の母親たち。おくれ毛をヘアアイロンで軽く巻いて、自然な「こなれ感」を出す方法を教えてくれた。「育児中は時間がなくて、自分のことは後回しにしがち。簡単にできるヘアアレンジで、お母さんもリフレッシュしてほしい」と話していた。（平澤碧惟）
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December 03, 2020 at 08:20AM
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子どもの髪、自宅ですっきり ママさん美容師が伝授 熊本市 | kumanichi - 熊本日日新聞
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