このワクチンは、体の中で増えないよう加工したチンパンジーのかぜのウイルス「アデノウイルス」を使ったワクチンです。イギリスやアメリカですでに接種が始まっているファイザーなどのワクチンに比べて安く、扱いやすいのが特徴と言われています。
(有効性)
臨床試験では、計画どおりの量のワクチンを2回接種した人の有効性は62%だったのに対し、1回目だけ半分の量にして2回ワクチンを接種した人の有効性は90%という結果が出て、アストラゼネカは、有効性は平均で70%だとしています。
(安全性)
安全性については、中間段階の分析で、
▽注射した部分を圧迫すると痛む、が60%を超えたほか、
▽注射した部分の痛みや頭痛、けん怠感が50%、
▽筋肉痛や不快感が40%、
▽発熱や寒気が30%、それぞれ超えたということです。
これらの症状はおおむね軽かったということです。
また、このワクチンの臨床試験は、安全性に関するデータを検証するためだとして一時、中断されましたが、専門家による独立委員会が安全だと判断したことを受けて、まもなく再開されました。
(扱いやすさと価格)
イギリスやアメリカですでに接種が始まっている、ファイザーなどが開発したワクチンや、アメリカの製薬会社モデルナが開発したワクチンはマイナス70度やマイナス20度という極めて低い温度で保管しなければならないのに対して、このワクチンは、2度から8度と通常の冷蔵庫の温度で少なくとも半年間、保存できるのが特徴です。
また、アストラゼネカはワクチンの1回分は日本円で300円から500円程度としていて、価格はファイザーなどが開発したワクチンの4分の1程度とされています。
アストラゼネカは、発展途上国などにも安定してワクチンを供給できるとして、各国政府や国際的な枠組みとの協力を進めています。
2020-12-30 19:52:00Z
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