【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮労働党は5日、党の最高指導機関と位置づける党大会を5年ぶりに平壌で開いた。近く発足する米国のバイデン次期政権との関係や、核・ミサイル開発を巡りどのような姿勢を打ち出すかが焦点だ。統治体制の強化へ指導部の組織改編などを打ち出す可能性もある。
党大会は金正恩（キム・ジョンウン）委員長が「核保有国」を宣言した2016年5月以来で、今回が8回目となる。6日以降も、数日にわたり開かれるとみられる。16年は4日間だった。
朝鮮中央通信によると、金正恩委員長は5日の開会式であいさつした。対外方針などには直接言及しなかったが、過去5年の成果について「祖国と人民の運命を守ることのできる強力な保証を用意した」と強調した。
経済の不振も認め、16年に定めた国家経済発展5カ年戦略を巡り「掲げた目標はほぼ全ての部門で遠く達成できなかった」と述べた。「闘争する我々の努力と前進を妨害する各種の挑戦は、外部にも内部にも依然存在している」とも語った。
大会には党中央の250人と各組織の代表者4750人が出席、2000人が傍聴した。
2021-01-06 00:22:31Z
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