25日の衆院予算委員会で新型コロナウイルス対策を巡る与野党の論戦が本格化した。感染拡大防止策よりも成長戦略や景気刺激策に重点配分された2020年度第3次補正予算案に野党の批判が集中。コロナ関連の改正法案の中身も問題視され、政府は防戦に回る場面が目立った。
「医療予算が足りない」のに「税金使って旅行キャンペーン」
「3月までに税金使って旅行キャンペーンやるのか」。立憲民主党の小川淳也氏は25日の衆院予算委員会でこう述べ、20年度第3次補正予算案から旅行需要喚起策「GoToトラベル」(約1兆円)を削除し、医療支援重視の予算に組み替えるよう求めた。
政府が第3次補正予算案に盛り込んだ経済対策は19兆1761億円。このうち、約6割の11兆6766億円はコロナ後の成長戦略や景気刺激策に充てられている。GoToトラベルのほか、脱炭素社会実現に向けた技術開発支援のための基金創設(2兆円)や外食需要喚起策「GoToイート」(515億円)が代表例だ。
小川氏は「医療予算が足りないと言っている中で警鐘を鳴らしたい」と指摘した。医療提供体制の確保と医療機関などへの支援、検査体制の充実・ワクチン接種体制などの整備といった新型コロナの感染拡大防止策(計4兆3581億円)は約2割にとどまるためだ。
第3次補正予算案が閣議決定されたのは…

2012年入社。北海道報道部では道警、JR北海道事故多発問題や北海道新幹線開業を担当。札幌、小樽、函館で勤務。17年4月より政治部。官邸では総理番、野党では旧国民民主党、共産党を担当。現在は細田派や政調、憲法を主に担当。

1992年生まれ、2015年入社。千葉県出身。宮崎支局、福岡本部を経て19年4月から政治部。国会や首相官邸で政策や政局を取材し、安倍晋三首相の総理番や立憲民主党の枝野幸男代表番などを経験。記者として働く傍らYouTuberとしてもデビューし、チャンネル「ブンヤ健太の記者倶楽部」で日々のニュースを発信している。学生時代は空手で体力をつけ、演劇にのめり込んだ元役者。自宅に酒棚を設置するほどのウイスキー好き。ツイッター(http://twitter.com/bunyakenta) YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCA-KovIqvJBVt6szX53JphQ/)

1991年、東京都生まれ。2015年、毎日新聞社入社。京都支局、松山支局を経て、20年4月から東京本社政治部。Twitterは https://twitter.com/hanazawa7aoi

大手建設会社、東北地方のブロック紙・河北新報社を経て2018年4月入社。埼玉県政を担当し、知事選などを取材した。20年4月に政治部へ異動し、9月から防衛省を担当している。LGBTなど多様な性を巡る問題に関心を持つ。
2021-01-25 11:33:12Z
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