パープルのジャケットで登壇した副大統領カマラ・ハリス。 Photo: Rob Carr/Getty Images
直前の国会議事堂乱入事件を受け、厳重な警備の中、1月20日にワシントンで行われた、ジョー・バイデン大統領とアメリカ史上初の女性副大統領のカマラ・ハリスの就任式。そこに集まった女性たちのファッションが、例年になく華やかなものだったとニュースで話題になっている。たしかに、通常なら話題になるのは新しいファーストレディが何を着たかということくらいだったはずなのに、今回に関しては、注目されたファッション・トピックスがたくさんある。そんな就任式って、今まであまりなかったんじゃないだろうか。
そんな中、ビューティーでも気になるトピックが。それが、就任式でアメリカ国家を熱唱したレディー・ガガと、自作の詩を朗読した若き詩人、アマンダ・ゴーマンのヘアアレンジ。
星条旗を彷彿させるドレスはスキャパレリのもの。レディー・ガガの見事なドレスアップ。 Photo: Saul Loeb - Pool/Getty Images
コロナ禍でマスク着用を余儀なくされる今、ドレスアップイベントでのヘアメイクのチョイスってすごく難しい。そもそもメイクはマスクで隠れてしまうため、結局大事なのはヘアスタイル。その、“withマスク”時代のヘアアレンジの正解を教えてくれたのが、このふたりなのだ(もちろんふたりとも、歌と朗読の瞬間にはマスクを外していたけれど)。
ガガは、プラチナブロンドのロングヘアに黒いリボンを編み込んだアップスタイルで。サイドの後れ毛を多めに出して女らしい柔らかさを顔まわりにプラスしたアレンジは、まるで王冠をかぶったエレガントなプリンセスのよう。バックスタイルは、リボンに赤いポピーを飾っていたけれど、これは平和の象徴なんだとか。スキャパレリのネイビーとレッドのドレスに留めた鳩のブローチも平和を意味するものだから、この装いを見ただけでも彼女がこの日に込めた特別な想いが伝わってくる。
22歳の詩人、アマンダ・ゴードンは鮮やかなイエローと赤を大胆に掛け合わせて。 Photo by Drew Angerer/Getty Images
そして22歳の若き詩人、アマンダが「私たちが登る丘」という詩を読み始めると、ツイッターではすぐさまみんなが彼女のヘアバンドに反応。ブレイドにした髪に載せた真っ赤なサテンの太いヘアバンドはプラダのもの。こちらもまるで王冠のように神々しい効果を出し、「プラダのヘアバンドを着けた彼女はクイーンね」とつぶやく人も。同じくプラダのイエローのコートを合わせて、赤のカーペットと青の階段の間に立った彼女の姿は本当にドラマティックで、人々の心を掴んだ。
ガガとアマンダの貴重なマスクでの2ショット。 Photo: Reuters/AFLO
このふたりのヘアアレンジを見て気づいたこと。それは、マスクをしているときはアップヘアにしてトップにボリュームを出すと、すっきりして見える上に華やかになるってことだ。それには単なるアップヘアではなく、編み上げや春トレンドのカチューシャが有効。
毎日withマスクで気が滅入っていたけど、ヘアアレンジを楽しむことで気分を上げていきたいと思えた大統領就任式だった。
Text: Moyuru Sakai Editor: Toru Mitani
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