島根県の丸山知事は、政府や東京都が新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込めていない中、東京オリンピックと聖火リレーを開催すべきではないとしたうえで「東京オリンピックの開催とそれにつながることし5月に行われる島根県の聖火リレーについて協力するのは難しい」という考えを臨時の実行委員会で表明しました。
これは島根県の丸山知事が17日正午から県庁で開かれた聖火リレーの県の臨時の実行委員会で明らかにしました。
この中で丸山知事は東京都内での新型コロナウイルスの感染状況に触れ「聖火リレーについて開催すべきではない。このままの状況が改善しなければは東京オリンピックを開催すべきではないと考えている。全国的な感染拡大の要因となっていて、島根県とも無縁ではない」と述べました。
さらに「東京オリンピックの開催とそれにつながることし5月に行われる島根県の聖火リレーについて協力するのは難しい」と述べました。
丸山知事はこれまで東京都などで保健所の業務がひっ迫し、濃厚接触者などの調査が十分行われていないことなどを問題視し、オリンピック開催については、状況が改善されないかぎり、開催すべきではないという考えを示していました。
島根県によりますと、県と大会組織委員会は聖火リレーの実施にあたり協定を結んでいて、この中では、中止できる要件として「天変地異や不測の事故等が起きた場合」と定められています。
ただ、県によりますと、基本的には都道府県側の意思での中止は想定されていないということです。
島根県の聖火リレーは
1日目は島根県西部の津和野町を出発し、7つの市町村を回って邑南町に向かいます。
2日目は大田市を出発し、7つの市と町を回って松江市に到着して県内の聖火リレーを終えます。
聖火リレーは県の実行委員会が選んだ53人のランナーと、大会スポンサーが選んだランナーの合わせて170人が走ることになっています。
官房長官「島根県の実行委で結論が出たわけでもない」
そのうえで「島根県において、実行委員会で結論が出たわけでもないと思う。今、この段階で何かコメントするのは適切ではない」と述べました。
2021-02-17 03:19:15Z
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