2021/03/21 10:45 ウェザーニュース
この1週間で、国内で観測された地震回数は前週よりも多い水準です。関東から東北の太平洋側と九州で地震が目立ちました。震度3以上の地震は7回発生しています。(3月15日~21日10時の集計)
地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸をもつ逆断層型と解析され、太平洋プレートが沈み込む動きによって発生した地震と見られます。
気象庁は一時、宮城県を対象に津波注意報を発表しましたが、目立った潮位変動はなく、発表から約1時間20分後に注意報を解除しました。2月に発生した福島県沖(マグニチュード7.3)の地震と同様、2011年3月の東日本大震災をもたらした巨大地震の余震活動の一つと考えられます。
政府の地震調査研究推進本部は今後30年以内に宮城県沖でマグニチュード7.9程度のプレート間地震の発生確率を20%程度、今回の規模に近い、マグニチュード7.0~7.5のひと回り小さいプレート間地震の発生確率を90%程度としています。今年に入り東北の沿岸部は地震が多くなっていますので、今回の地震をきっかけに改めて地震対策について、確認を行うようにしてください。
また、長周期地震動と呼ばれる波長の長い揺れも広範囲で観測され、福島県中通りでは最も強い「階級4」となりました。「階級4」ではビルなどの建物の中で、「立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされる。」状況が想定されています。
14日(日)10時時点で余震活動はそれほど活発ではなく、震度3の観測はマグニチュード7.3の地震の発生から28分後と43分後の2回のみです。ただ、地震発生から1週間程度は強い揺れに見舞われる可能性がありますので、室内の片付けなどを行う場合は、揺れた時すぐに安全を確保できるようにしてください。
また、急な斜面では土砂災害、積雪の多い地域では雪崩にも注意が必要です。
地震発生から約30分後の15日(月)0時59分と、11時37分頃に最大震度3の余震とみられる地震が発生しましたが、その後は活動が落ち着いている状況です。
和歌山県では今年2月15日に和歌山市の直下を震源とするマグニチュード4.0、深さ約4kmの地震が発生し、最大震度4を観測しました。今回の震源は南に30kmほど離れているため、直接的な関連はないと考えられます。
今回の震源付近では2011年7月にマグニチュード5.5の地震が起きており、この時は広川町などで最大震度5強、近畿から中国・四国にかけての広い範囲で震度3を観測しました。地震のメカニズムも似通っており、同じタイプの地震です。
和歌山県北部は従来から地震活動が活発な地域で、マグニチュード4~5クラスの地震がたびたび発生しています。震源の深さが数km程度と、ごく浅い所で起きるのが特徴で、局地的ではあるものの地上の揺れが大きくなり、被害を発生させることがあります。
太平洋プレートが深く沈み込んでいる場所では同様の深発地震がしばしば起き、数年に一度マグニチュード6以上の規模の地震も発生します。一方、一度の地震での余震がほとんどないことも特徴です。
震源が海底で、陸地では大きな揺れに見舞われなかったものの、非常に小規模な津波が発生しています。スペイン領のバレアレス諸島やイタリアのサルディーニャ島で10cmに満たない程度の潮位変動を観測しました。
アルジェリアはアフリカプレートとユーラシアプレートの境界に近く、地中海沿岸を中心にマグニチュード6前後の地震が時々発生します。2003年には今回の震源から少し西側でマグニチュード6.8の地震が起き、激しい揺れとなった沿岸の都市を中心に多くの建物が倒壊、2000人を超える方が亡くなりました。それ以前の1980年にはやや内陸部でマグニチュード7.7の地震で、やはり大きな被害となっています。
この地域の大きな地震は南北方向に圧力軸をもつ逆断層型のメカニズムで、今回の地震も同様でした。
現段階では溶岩流が中心の噴火活動で、流出している範囲は限定的です。人口密集地からは離れているため、すぐに大きな影響を及ぼすことはないと見られています。
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
2021-03-21 01:45:00Z
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