31日投開票の衆議院選挙は、ツイッター上でどのような言葉が話題になり、どの政党についての投稿が多かったのか。
SNSの分析ツールを使って分析したところ、衆院が解散した10月14~28日の15日間に、選挙関連のツイート数(リツイートを含む)は約637万件に上った。
つぶやかれた政策関連の言葉として目立ったのは、野党が減税を主張する「消費税」(16万3千件)や「コロナ対策」(4万6千件)が多かった。立憲民主党など野党5党が小選挙区で候補者を一本化する「野党共闘」は15万7千件と、ツイッター上でも注目を集めたようだ。最も多かったハッシュタグは「#わたしも投票します」で、16万6千件あった。
党名やその略称を含むツイート数(リツイートを含む)では自民党が391万件と最多で、258万件の共産党がそれに続いた。「野党共闘」に取り組む5党の合計は633万件で、自民党と公明党を合わせた与党の467万件を上回った。
与野党9党の公式アカウントのうち、最も投稿数が多かったのは共産党だ。同期間のツイート数(同)は約1400件で、2番目に多かった立憲民主党の2倍弱。候補者による街頭演説スケジュールなどのリツイートが中心だった。
一方、自民と公明はそれぞれ200件未満で、最少だった「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」に次いで少なかった。
一方、党公式アカウントの投稿がリツイートされた数を比べると、れいわ新選組が11万7千件と最多で、2位の立憲民主党の約1.5倍だった。著名人からの応援メッセージ動画が数多く投稿され、党公式アカウントからの投稿が広く拡散されていたことが見て取れる。
同期間中に投稿された選挙関連のツイートで、最も多くリツイートされたのは、「選挙行ったことない人には『誰にいれるかは別として、とりあえず行って自分の年代の投票率上げとくと今後自分の年代を優遇する政策が出る確率がアップするので将来的に得しますよ』って伝えてるんだけど、大体の人が『あ、それは行く』って言ってくれる」などと、選挙に行くことの大切さを伝えるもので、1万8千件に上った。(篠健一郎)
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