安倍政権が進めた経済政策「アベノミクス」で掲げられた「介護離職ゼロ」。2015年9月に打ち出された「新三本の矢」の一つ「安心につながる社会保障」の数値目標として明示された。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」を控え、働き盛りの人が親などの介護のために仕事を辞める「介護離職」を防ごうと政府が旗を振り6年。菅政権、岸田政権にもそのまま引き継がれた重要政策はどう進展してきたのか。
理解なき会社、上司「昇進できないよ」
「会社にいられる時間が短いままじゃ、昇進できないよ」。母(73)の介護のため、短時間勤務をしていた宮崎県の元会社員の女性(42)は会社員時代、上司からそう告げられた。
認知症の母と2人暮らし。7年前から介護が始まり、症状の進行に伴い行方不明になることも出てきたため、デイケア(通所リハビリテーション)に送り出す午前9時と、迎える午後4時に自宅にいられるように時短勤務に変更。会社にいられない夕方の2時間分を自宅で深夜に在宅勤務して埋め合わせてきた。
経理の重い責任を担い、繁忙期には在宅の2時間を超えて作業した。だが、フルタイムから時短勤務になった時点で契約社員に変更され、給料や賞与も大幅に減額された。「会…
2021-10-29 21:00:00Z
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