
「文書通信交通滞在費」とは?
疑問の声が上がっている「文書通信交通滞在費」(以後、「文通費」と記載)。名目は、郵送代、通信費、交通費などで、国会議員一人当たり月々100万円が支給されます。年間にすると1200万円、税金で賄われています。国会議員の交通費には、そもそも特権があります。民営バス・鉄道・地下鉄は無料、JR、航空会社の運賃は公費で負担されます。にもかかわらず、この「文通費」は非課税で、領収書の提出は不要、使途の報告や返還義務はなく、目的外に使用しても、罪に問われません。
Q.この「文通費」の100万円支給については、知っていましたか? (元経済産業省官僚・政策アナリスト・石川和男さん) 「私は元官僚ですので、議員じゃないにもかかわらず、なぜ私がこの問題をしゃべることが出来るかというと、役人時代に当然政治家の方と色々お付き合いがあって、その時に本人から自慢気に聞いたことあるんです。調べたら法律があって、他にも色々“何とか費”はあるんですけれども、この『文通費』というのは、便利なものが支給されているなと、当時はあんまり問題意識がなかったんですが、官僚組織というのを離れて、政府から一歩距離を置いて見てみると、これは相当非常識ですね。」
「文通費」は、実際は何に使われているのかというと、石川さんによると、法律上では文書はハガキや封書代など、通信は郵送代や電話代など、交通費は航空運賃など、滞在費は宿泊代などとなっていますが、実際は議員本人の日ごろの小遣いや議員事務所スタッフへの小遣いなどになっているということです。 Q.交通費は、国会議員はそもそも無料が多いですよね? 交通費が要るとするならば? (石川和男さん) 「タクシーですね。20年近く役人をやっているので、1回か2回こういう経験があると思いますが、国会議員と仕事の打ち合わせをすると帰りが遅くなる。議員と丁々発止の議論を真面目にやって、終電が無くなって泊まる所もない時に、『はい、これで帰ってよ』と言って交通費で貰う、議員もそれを使って議員宿舎や自宅に帰るということが、ままありました。昔は。今は分かりません。そういう点でいうとこの交通費は、そういうところに使われていることもあるんだなと私は思います。」 Q.現金でもらうのですか? 「そう、乗る前に貰うのです。」 Q.宿泊代というのは、地元には自宅があり、東京には議員宿舎があるので、地方に行った時の宿泊代ですか? 「宿泊代が含まれる滞在費っていう言葉は、昭和22年からあるんですよ。当時の世情を考えると、普通の会社員の出張と同じようなことだったと思うんですが。これが長年の慣例でそうじゃなくなってきて、自分の懐に入れるとかなんでしょうか。法律を作る時は、ちゃんと考えるんです。どの法律もそうなんですけど、とくに運用がいい加減でかつ、この文通費のような国会議員のための法律というのは、我々一般市民もほとんど分かりません。長年その条文をずっと変えないでやってくると膿がドンドン溜まってくるので、今となっては『滞在費って何ですか』となりますよね。」
2021-11-17 05:13:48Z
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