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Friday, December 3, 2021

「泉田氏の狙いは別にある」 新潟・自民県議、裏金疑惑を否定 - 毎日新聞 - 毎日新聞

「泉田氏の狙いは別にある」 新潟・自民県議、裏金疑惑を否定 - 毎日新聞 - 毎日新聞

泉田衆院議員から指摘された裏金要求疑惑について記者会見で反論する星野県議(左)=県庁で2021年12月3日午後4時35分、北村秀徳撮影 拡大
泉田衆院議員から指摘された裏金要求疑惑について記者会見で反論する星野県議(左)=県庁で2021年12月3日午後4時35分、北村秀徳撮影

 自民党の泉田裕彦衆院議員(59)が10月の衆院選で裏金を要求されたと公表している問題で、要求した人物として名指しされた自民党の星野伊佐夫新潟県議(82)が3日、県庁で記者会見し、改めて疑惑を否定した。「『裏金を要求された』というのは我慢できない。記者会見をして、作り話、作文であると伝えたかった」。星野氏はこう強調し、求めたのは政治活動費だったと主張した。【北村秀徳、内田帆ノ佳、新井敦】

 会見は午後4時から約1時間行われた。星野氏は冒頭、泉田氏との関係性について説明。2004年の知事選で泉田氏の初当選を支援し、故長島忠美元衆院議員の急逝に伴う17年の衆院補選の際には泉田氏の政治姿勢などに反発する周囲の議員を説得して擁立したといい、2人の関係を「師弟関係」と評した。

 星野氏は、泉田氏と対立する事態になったことについて「憎しみという気持ちはない。残念、悲しいというだけだ」と語った。

 10月の衆院選で星野氏から「2000万や3000万の裏金」を要求されたとする泉田氏の主張については、法令上問題のない選挙での活動費の話だと反論。「具体的な金額を挙げたのは(泉田氏から)『選挙はいくらぐらいかかるのか』と聞かれた時だったと思う。選挙はこのくらいかかるとの意味だ」とした。

 また、「(要求したのは)裏金でないことは泉田氏が一番知っているはずだ」とも指摘。泉田氏がこのタイミングで2人のやりとりを明らかにしたことに対して「本当の理由は別にあると思う」と話したものの、詳しくは語らなかった。

 泉田氏は自民県連に対し、星野氏の党員除名処分を求めるとしている。県連の小野峯生幹事長はこの日、「泉田氏から正式な文書が届き次第、意見聴取して、双方の言い分を聞く必要がある」とした上で、裏金を要求されたという泉田氏の主張に関しては「事実関係が曖昧なので関与する予定はない」とした。

「とにかく早くまこう」音声データ公開

 泉田裕彦衆院議員は3日、星野伊佐夫県議から金銭を要求された際の会話とされる音声データを報道機関に公開した。泉田氏の説明によると、9月4日に星野氏の自宅で録音したものだという。

 音声データには、星野氏が「米山隆一氏がトップ」などと衆院選新潟5区の世論調査の結果や地域分析を泉田氏に説明した上で「とにかく必要経費を早くまこう。もう余裕がない。選挙始まってからなんてバカいない。今でも遅いぐらいだ。これで2000万や3000万なんかもったいながったら人生終わるよ。そこなんだよ」と話したり、泉田氏が「違法行為にならないようにしないといけない」と答えたりする場面が録音されている。

 泉田氏は元知事で衆院議員2期目。10月の衆院選新潟5区では前知事で無所属新人の米山隆一氏に敗れ、比例代表北陸信越ブロックで復活当選した。先月29日、自身の公式ツイッターに「総選挙の闇:新潟5区」と題し、「2~3千万円の裏金要求をされました」「違法行為はお断りしました。そうしたら、選挙は大変でした。。。」などとツイート。今月1日の記者会見で、裏金を要求してきたのは星野氏だと明らかにし、その際の会話を録音した音声データを公開する考えを示していた。

泉田氏に不信感 新潟5区の自民関係者

 泉田氏の地元・新潟5区の自民党関係者からは3日、泉田氏への不信感の一方で、党自体に対する今後の影響を懸念する声が聞かれた。長岡市議の1人は「(星野氏は)これまで長い間支えてきたのに泉田氏に心変わりされ、がっかりしたのだろう」。別の長岡支部関係者は「(音声データが出たことで)党のイメージダウンにつながらなければいいが」と言葉少なだった。

 泉田氏と星野氏の関係は、経済産業省のキャリア官僚だった泉田氏が2004年の知事選に自民党推薦で立候補した時にさかのぼる。星野氏は泉田氏擁立に動き、知事在職中もその手腕を評価。「後ろ盾」となって泉田県政を支えた。

 泉田氏は知事辞職後の17年の衆院選で新潟5区から初当選。当時、候補者選考過程で5区内の支部には、泉田氏が加茂市(4区)出身であることや知事時代の言動などに対する異論が一部にあり、調整が難航した。その中で星野氏は当初から泉田氏擁立を主導し、最終的に党内の意見を取りまとめた。

 しかし、初当選後も5区内の支部では泉田氏への不満がくすぶり続け、10月の衆院選を迎える。「地元で姿を見ない」などとする批判に対し、泉田氏は「呼ばれたところには行っている」と応じ、支部との溝がさらに広がった。結局、陣営が一枚岩とならないまま選挙戦に突入し、苦戦を強いられた。

衆院選裏金問題のこれまでの経緯

 ・11月29日

 泉田裕彦衆院議員が「総選挙の闇:新潟5区」と題し、「今回の衆議院総選挙で、2~3千万円の裏金要求をされました。『払わなければ選挙に落ちるぞ』という文脈でした」とツイッターに投稿

 泉田氏が「(高鳥修一県連会長から)相談するので証拠はあるのか聞かれ、YESと回答しました。しかし、返事は、『県連としては一切関わらないという結論になりました。』とのことでした」と投稿

 ・同30日

 高鳥氏が「県連としては一切関わりのないことは(泉田氏に)伝えました。突然ネットに話の内容や名前を出され迷惑しています」とするコメントを公表

 ・12月1日

 泉田氏が東京都内の衆院議員会館で記者会見。裏金を要求したのは星野伊佐夫県議(自民党長岡支部長)だったと明かし、音声データを近く公表すると表明。星野氏の自民党からの除名を高鳥氏に求める意向を示す

 星野氏が「まったくない。事実無根」「お金くれないと(選挙に)落ちるよとか一切ない。本当に残念」と報道陣に話す

 ・同3日

 泉田氏が、衆院選の約2カ月前の9月4日に長岡市内の星野氏の自宅で行われた星野氏との会談の音声データを公表

 星野氏が県庁で記者会見。「裏金という話は作り話だ」と述べ、裏金ではなく「政治活動費」という趣旨だったと説明

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2021-12-03 23:38:06Z
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