別れや仕事の新たな出発点の時に髪型をがらりと変える人が多い。その意味とは?
美容院に行くのは、人生を変えるために必要なステップ? photo : iStock
人生を変えるなら、まず美容院へ?
離婚した直後にベリーショートにしたり、キャリアで新たな進展があった時にブロンドにしたり、死別の悲しみを経てボブにしたり。人生の節目がヘアスタイルを変えるタイミングであることが多い。しかし、なぜ髪型を変えたくなるのだろう?
「それは当然でのことです。髪は我々の個人的な歴史を表すもので、感覚的、感情的、そして細胞的にも記憶を閉じ込めているからです」とエネルギー・ヘアスタイリストの専門家であり『Vos cheveux disent tout de vous(髪の毛はあなたの全てを語っている)』 (Albin Michel, 2010)の著者、レミ・ポルトレは説明する。
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ヘアスタイルを変えて自分を解放する
ヘアスタイルや外観の変化は、人が生きる中で節目を迎えたことを示すものだ、とリール市の心理カウンセラー、アナイス・テテュは言う。「学生生活の終了、仕事の始まり、結婚、第一子の誕生、死別、引退…心理学ではこれらを人生の節目と呼びます。捉え方によってポジティブにもネガティブにもなり得るものです。ネガティブな出来事だと捉えた場合、つらさの原因であるこれらの記憶と距離を置きたいと思い、そのためにヘアスタイルを変えたり、服を手放したりすることがあります」
二人の有名な女性が人生の決定的な場面でヘアスタイルを変化したことをレミ・ポルトレは指摘する。「カロリーヌ・ド・モナコ公女が夫ステファノと死別した2カ月後、彼女は髪型を短いボブにカットにしました。強い女性でありたいという意思の現れでしょう。以前のロングヘアは彼女の女性的な、官能的な部分を表していましたが、ある意味亡くなった夫にささげた部分でもあったのでしょう。そしてダイアナ妃。チャールズ皇太子と結婚した当時は、顔を隠すように前髪を横に流していました。ですが1992年に韓国訪問した際、晩餐会に出席した時にこの前髪を後ろに上げていました。それまでの額に覆いかぶさる前髪は夫への服従の象徴でした。髪型を変えて、自分自身を解放したのです」
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新たな人生には新たなヘアカット
ならば、後悔するリスクがあっても思いつきでがらりと髪型を変えてもいいのだろうか? レミ・ポルトレによれば「髪の毛を切るのは“人生のエピソードの一つから解放される”過程の一つ。もしクライアントが変化を求めるなら、切ることに同意すべきです。欲求不満を残させてはいけません。さらに言うと、クライアントが後悔することも絶対にありません。新しいヘアスタイルは新しい人生、新しいエネルギーの象徴ですから」と確信を持って語る。
自分のイメージを一変させ、違う自分を提示することは特に問題ではないとアナイス・テテュも言う。「ただ、うつ状態の時に外見の大きな変化を求める場合は、少し注意が必要です」とカウンセラーの視点から指摘する。一般的には、突然ヘアカラーをしたくなったり前髪を作ってボブにしたくなったりしても、特に心配はないそうだ。
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