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Tuesday, January 18, 2022

小学5年の男児「ヘアドネーション」に協力 切った髪を寄付|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB

髪の毛の寄付を募ってウィッグをつくり、病気などで髪の毛を失った人に贈る、「ヘアドネーション」。
この取り組みに協力したいと、埼玉県入間市の小学5年生の男の子が、今月、2年余りにわたって背中まで伸ばした髪をばっさりと切ってNPO法人に寄付しました。

ヘアドネーションに取り組んだのは、入間市立豊岡小学校の5年生の田中宏太郎さん(11歳)です。
きっかけは、3年前に母親の祐子さんが「ヘアドネーション」に協力したのを見て、自分も困っている人の役に立ちたいと思ったことでした。
田中さんは、その年の秋から髪を伸ばし始めましたが、髪が長くなるにつれ、大好きなバスケットボールをしていると女の子に間違われることが増えたということです。
周りに髪を伸ばす男の子はいなかったため心細くなり、髪を伸ばすのをやめようと思うこともありましたが、そのたびに両親などが励ましてくれ、続けることができたといいます。
そして、今月7日、背中まで伸びた髪を切る日がいよいよやってきました。
家族とともに地元の美容室を訪れた田中さんは「ちょっとわくわくしています」と少し緊張した面持ちで話していました。
髪の長さを測り、寄付に必要な31センチ以上になっていることを確認すると、祐子さんが最初にはさみを入れ、これまでの日々をかみしめるようにゆっくりと切っていました。
田中さんは、自分の髪の毛が短くなっていく様子を見て、少し驚いた顔になったり笑顔になったりしていました。
長かった髪をばっさりと切って新しい髪型になった田中さんは、美容室を出たあと家族と記念撮影をしました。
母親の祐子さんは「切る時はうれしさとさみしさで複雑な気持ちでした。よく頑張ったと思います。髪の毛も短くなって印象も変わり、お兄さんぽくなった気がします。ヘアドネーションをきっかけに、ほかにもいろいろな活動をしてほしいと思います」と話していました。
田中さんは「切ってもらう時はちょっと心配でしたが、髪を寄付することができてうれしいです。困っている人の助けになり、勇気を持ってもらえるウイッグになればいいなと思います」と話していました。
田中さんの髪は、髪を必要とする18歳以下の人に医療用のウイッグを無償で提供しているNPO法人に寄付されたということです。

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