小松基地所属のF-15戦闘機が、1月31日に消息を絶った。
懸命な捜索は続いているが、依然としてパイロット2人の安否はわかっていない。
石川・白山市の海岸では、機体の一部とみられる破片が見つかった。
戦闘機の一部の部品を新たに発見
1月31日午後5時半ごろ、小松基地を離陸したF-15戦闘機。
この直後、墜落したとみられている。
2月2日朝からは、海難救助のスペシャリスト特殊救難隊の潜水士3人も加わり、捜索も行われた。
そして、2日午後3時すぎ、戦闘機の一部の部品が新たに見つかった。
場所は、白山市の海岸沿い。
事故が発生したとみられる小松沖から、20kmほど離れた場所だった。
機体の一部を見つけた人:
2山ほどに見えるテトラポッドから、沖合に15メートルほど入ったところで。波が引いた時に、黒と黄色がチラチラ見えた。小松から向こうで漁師が転覆しても、あがるのはほとんどこの辺り。ああいうの(機体の一部)より、行方不明の2人が見つかってほしい
航空幕僚監部によると、パイロットが脱出した際に出される救難信号は確認されていないという今回の事故。
乗っていたパイロット2人の安否は、依然不明のまま。
「ブルーインパルス」の隊長も務めた田中一佐
今回、安否不明となったF-15は、飛行教導群通称「アグレッサー部隊」と呼ばれる、精鋭中の精鋭が連なる部隊。
その群司令を務めているのが、今 安否不明となっている田中公司1等空佐(52)。
2011年から2014年まで、「ブルーインパルス」の隊長も務めた田中一佐。
東日本大震災で宮城の松島基地が被災した際には、九州の芦屋基地で厳しい訓練に励んでいた。
田中一佐が2013年、ふるさとの町の広報誌で表紙を飾った時の写真。
このとき対談した、福岡・筑前町の田頭町長は…
田頭喜久己町長:
町内に田中一佐のような方がおられるということが、若者中心に誇りに思っている人が多い。自衛隊という日本を代表する組織が、懸命の捜索活動をなされている。そちらの捜索を信じる以外はない
将来期待され、人望も厚かった2人
1月21日に発売されたばかりの雑誌。
アグレッサー部隊が特集されていた。
田中一佐と10年来の交流があるという記者は、「普段は温和でギャグなども言う明るい人」としたうえで、「非常に心配している、一緒に乗っていた植田竜生一等空尉も若手だが、将来有望なパイロットだ」と安否を気遣っていた。
また、田中一佐と24年来の友人である能美市の男性は、「大変ショックを受けていて、人と話せる状態ではない」と言葉を詰まらせた。
将来が期待され、人望も厚かったパイロットの2人。
一刻も早い救助が待たれる。
(石川テレビ)
2022-02-03 06:00:00Z
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