2023/05/28 10:49 ウェザーニュース
沖縄では波に加え、風も強まってきました。31日(水)頃から強い勢力で沖縄に接近して大雨や暴風、高波などの影響が出るおそれがありますので、今日のうちに荒天への備えを済ませるようにしてください。
その後の進路はまだ特定することが難しいため、今後の台風情報に注意が必要です。
▼台風2号 5月28日(日)9時
中心位置 フィリピンの東
大きさ階級 大型
強さ階級 非常に強い
移動 西 20 km/h
中心気圧 935 hPa
最大風速 50 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 70 m/s
» 最新の台風情報
沖縄は大しけで流通に影響が出る可能性
沖縄は明日29日(月)の夜以降、先島諸島を中心に大しけとなる予想で、うねりも加わり海は非常に危険です。すでに海開きが行われ海水浴が可能なシーズンになっていますが、海でのレジャーは延期してください。海岸にもなるべく近づかない方が安全です。
また、先島諸島では30日(火)頃から暴風となるおそれがあります。台風の動きが遅くなるため、沖縄や奄美への影響は6月2日(金)頃まで長引くことが考えられます。念のため、長期間の荒天への備えを行うようにしてください。
この先の進路のカギを握る高気圧
しかし、西進した先は高気圧が進路を塞いでいるため次第に減速し、こんどはゆっくりと北上をはじめる予想です。秋の台風を押し流すジェット気流は北日本付近を流れているため、この時点ではジェットに乗ることはできない予想です。
その後は台風を移動させる上空の風が弱いために、進路の予想が非常に難しくなっています。高気圧の縁に沿って北東に移動し始める可能性も、そのまま数日間沖縄周辺で迷走する可能性も、ともに考えられる状況です。
世界の気象機関の予測
これらのメンバーを比較すると、沖縄の南に進む所までは予測の誤差がほとんどない状態で予報の正確性が高いといえますが、その後は沖縄周辺で複雑な動きが予測されていて、半数程度のメンバーは本州の南を北東進する予想となっています。
日が近づくにつれて誤差は縮小し予測が定まってくる見込みですので、今後も随時新しい情報を入手するようにしてください。
» ピンポイント週間天気予報
予報円の大きさは「強さ」や「大きさ」とは関係ない
この予報円の大きさは、台風の強さや大きさを示しているのではなく、進路の不確実さの度合いを表しています。
気象庁の現在の定義では、予報円は台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示していますので、この円が小さいと予報の信頼度が高い、この円が大きいと予報の信頼度が低いと読み取ることが出来ます。
台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。
台風の暴風域に入る確率
奄美地方 3 %
沖縄本島地方
本島北部・中南部 7 %
慶良間・粟国諸島 9 %
久米島 11 %
宮古島地方 39 %
八重山地方
石垣島地方 51 %
与那国島地方 39 %
» 雨雲レーダー台風モード
台風の発生が増え始める時期
5月の台風発生数の平年値は1.0個で、12月と同じくらいの水準です。発生数ピークの8月に向けて台風の発生が増え始める時期ですので、早めに台風対策を整えておくと良さそうです。
台風の名前
台風2号の名前「マーワー(Mawar)」はマレーシアが提案した名称で、マレー語の「ばら」を意味する語からとられています。
参考資料など
2023-05-28 01:49:00Z
https://news.google.com/rss/articles/CBMiLmh0dHBzOi8vd2VhdGhlcm5ld3MuanAvcy90b3BpY3MvMjAyMzA1LzI4MDA3NS_SAQA?oc=5
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