【ワシントン=共同】15日付の米紙ワシントン・ポストはウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトの戦闘に参加するロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が1月下旬、ウクライナ側にバフムトからの部隊撤退を条件に、ロシア軍の位置情報を提供すると打診していたと報じた。流出した米機密文書の情報としている。
ウクライナ当局者はプリゴジン氏から複数回にわたり提案を受けたと認めた上で、同氏を信用できず拒否したと明らかにした。同紙はプリゴジン氏の提案をロシアのプーチン大統領が裏切り行為と受け止める可能性があると指摘した。
機密文書によると、プリゴジン氏はウクライナの国防省情報総局の当局者にロシア軍が弾薬の供給不足に苦しんでいると述べ、ロシア軍の士気が低いクリミア半島の境界付近を攻撃すべきだと助言もしていた。
プリゴジン氏はウクライナの情報機関と電話でやりとりし、ワグネルが活動しているアフリカで直接会談もしていた。会談の具体的な場所は明らかになっていない。ウクライナ政府は、ロシア政府が両者の連絡を把握していると疑っていたという。
プリゴジン氏は14日、通信アプリでウクライナ側と接触していることを認め、ウクライナ国防省のブダノフ情報局長と自分がアフリカにいると主張した。
ワグネルは激戦が続くバフムトに部隊を投入している。プリゴジン氏はロシア軍から十分な弾薬供給を受けられていないと不満を訴えており、軍との対立が鮮明化している。
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2023-05-15 23:31:18Z
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