最大震度7を観測した能登半島地震の被災地で、さらなる土砂災害が懸念されている。石川県輪島市など4市町では10日、一時大雨警報が発令され、緊張感が高まった。輪島市には地すべりの土砂で河川がせき止められた「天然ダム」があり、決壊すれば、濁流が集落を襲う恐れもある。市内の一部地域には避難指示が出されているが、1万2000人超が身を寄せる避難所では、新たな受け入れは困難な状況だ。
同市の1日からの降水量は100ミリを超える。平年の1・4倍以上だ。市内では大規模な地すべりの兆候が確認されており、避難中の人を含め、394世帯869人に避難指示が出されている。少なくとも10か所の天然ダムが確認されているが、雨や雪解けで地盤の緩みが進んだ場合、ダムが決壊し、下流域に被害が生じる可能性もある。
しかし、市内の避難所はすでにいっぱいで、県内の避難者も2万6000人を超える。「避難していただく場所がない」(坂口茂・輪島市長)状況だ。
孤立が続く同市
土砂崩れで多くの犠牲者が出た穴水町は、役場駐車場近くの崖が崩れ、土砂の流出範囲も広がっており、土のうを積むなどの対策を取っている。天候悪化が予想される場合、町は警報が出る前でも自主避難を防災無線で促すという。
金沢地方気象台は、12日は雷を伴うほどの雨や雪が予想され、15~16日は降雪が多くなる場所もあるとしている。
石川県は10日、県内の死者が206人(午後2時現在)になったと発表した。このうち避難生活に伴う体調悪化などで亡くなる「災害関連死」は、新たに能登町で2人確認され、計8人となった。全体の内訳は
約200棟が全焼した輪島市の朝市通り周辺の大規模捜索について、馳浩知事は10日の記者会見で、「人骨のようなものが発見されたが、遺体の一部かを含めて調査中」と語った。
2024-01-10 12:29:00Z
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