衆議院は、歴代の議長や副議長経験者から証言を聴き取って記録する「オーラル・ヒストリー」事業を行っていて、河野洋平元議長に続く第2弾として29日、旧民主党出身で2009年から3年余り議長を務め、去年2月に亡くなった横路孝弘氏から生前聴き取った証言記録を公開しました。
この中で横路氏は、国会の役割について「議会制度は本当に大事だ。ロシアのプーチン大統領が勝手なことをやるのも、国会による行政統制ができていないからだ。権力を規制する力を国会はしっかり持たなければならない」と指摘しています。
そして、議長として衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」を経験したことを踏まえ、法案審議の充実や与野党の合意形成の促進を図るため、参議院議長らと会談を重ね、2012年に国会の改革案をまとめていたことを明らかにしました。
改革案では衆参で議決が異なった場合に開かれる「両院協議会」の活性化に加え、1月に召集される通常国会の会期を現在の150日間から倍の300日間に変更し、実質的に「通年国会」にすることなどを盛り込んでいます。
ただ、当時の民主党政権で東日本大震災への対応や社会保障制度改革などが優先課題となったことなどから、改革案は公表されませんでした。
このほか、横路氏は民主党政権について「マニフェストをよりどころにして各大臣が動いた」と評価しつつも、政策の優先順位の付け方や官僚の排除が問題だったと指摘しています。
2024-03-29 06:13:47Z
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