ブリンケン米長官「中国がロシアの脅威を悪化させている」 BBC単独取材
24日から中国を訪れたアントニー・ブリンケン米国務長官は、北京でBBCの単独インタビューに応じ、中国がロシアのウクライナ攻撃を支援し続けるのをやめなければ、アメリカ政府は対応すると警告したことを明らかにした。
ブリンケン長官は、ロシアがウクライナ攻撃に使う装備を中国が提供することで、欧州の安全を脅かす冷戦終結以来最大の脅威に中国が燃料を注いでいるのだと、中国政府幹部に伝えたと、BBCに話した。
ブリンケン氏はBBCに対し、中国政府や中国の企業が、ロシアの武器製造に不可欠な部品の提供を中止すれば、アメリカや欧州との関係改善に大きく寄与すると語った。中国がロシアに提供している「工作機械やマイクロエレクトロニクス(超小型電子部品)、精密光学製品」などを、アメリカは問題視しているという。
これについてアメリカが具体的に中国にどのような対応をとる用意があるのかは、長官は明らかにしなかった。
他方でブリンケン氏は、アメリカでフェンタニル中毒が広がる一因となっている中国からの違法フェタニルの流入を食い止めるよう、中国政府が取り組んでいることなど、両国協力の成果も出ていると強調した。
さらに、中国は中東で「建設的」な役割を果たせると思うと述べ、中国が「イランとの関係性をもとに」イスラエルとの対決を悪化させないよう働きかけたと評価した。
長官は26日午後、北京の人民大会堂で習近平国家主席と会談した。その場で習主席は、自分が昨年11月に訪米しジョー・バイデン大統領と会談して以降、中国とアメリカの両国関係は「一定の前進を遂げた」と認め、両国は「ライバルではなくパートナーであるべきだ」と述べた。
2024-04-27 05:21:08Z
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