那須町の山間部で全身が焼けた男女2人の遺体が見つかった事件は23日、発見から1週間が経過した。2人は何者かに殺害された可能性が高い。県警と警視庁の合同捜査本部は、死体損壊容疑で逮捕した男の他にも事件に関与した人物がいるとみて、全容解明を目指す。
16日午前6時50分頃、付近を車で通った福島県内の男性が河川敷で火が出ているのを確認し、この事件が発覚した。この男性から連絡を受けた那須町在住の男性が「マネキンのようなものが燃えている」と那須塩原署に通報し、午前9時頃、現場に駆けつけた警察官が2人の遺体を発見した。
捜査関係者によると、遺体は頭にポリ袋がかぶせられ、粘着テープで巻かれていた。現場には油の持ち運びに使われる携行缶も残っていた。
遺体は東京都千代田区、会社役員宝島龍太郎さん(55)と判明した。女性は宝島さんの妻とみられるが、現在も身元は分かっていない。死因は首を圧迫されたことなどによる窒息死。女性は頭部を複数箇所骨折していた。
防犯カメラの映像などから、2人が15日午後9時頃に東京・上野の商店街を歩き、2時間半後には品川区で複数の人物と一緒に行動する姿が確認されている。
17日には、都内の交番に埼玉県越谷市、建設業平山
平山容疑者は「ある人物から報酬を約束され、遺体の処分のためガソリンなどを購入するよう指示された」「車を貸した」などと供述しており、事件数日前に都内などで粘着テープなどを購入していたことが分かっている。
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一連の事件について、東京未来大学の出口保行副学長(犯罪心理学)は、SNSなどで緩やかに結び付き、離合集散を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」(
一方、福島県警の元警部で防犯コンサルタントの関根篤志氏は、「闇バイトや匿流というよりはもう少し身近な関係者の中で行われたのではないか」とする。「残酷な殺害方法で、遺棄方法も雑。もっと人目につかない場所を選べたはずで、慣れた感じがしない」と指摘し、「共犯者が何人いて、それが誰なのか特定することが今後の捜査のポイントになる」と述べた。
2024-04-23 22:00:00Z
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