今月初めにイスラエル軍による攻撃でスタッフ7人が死亡したことを受け、ガザ地区での食料支援活動を中断していた国際的なNGO「ワールド・セントラル・キッチン」は28日、声明で支援活動を再開すると発表しました。
この中でNGOは「ガザ地区の人道状況は依然として悲惨だ。私たちはできる限り多くの人々に食料を届けるため、変わらぬ力と尊厳をもって活動を再開する」と明らかにしました。
今後の支援についてはおよそ800万食分の食料を載せた276台のトラックを、ガザ地区南部のラファ検問所から搬入する準備をしているほか、海上からの輸送も行う予定だということです。
一方、スタッフが死亡したことをめぐっては、イスラエル軍が深刻な過ちだったと認めて謝罪したとしたうえで「7人の友人や同僚を失い、私たちは今も悲嘆に暮れている。公平で国際的な調査の実施という私たちの要求は変わらない」と訴えました。
そして活動を再開した経緯について「飢餓の危機の中、活動を終わらせるのか、それとも、支援活動の関係者や民間人が脅迫され、殺されていることを知りながら、活動を続けるのか決断を迫られた。あらゆる観点から慎重に検討を重ね、最終的に人々に食料を提供するという私たちの使命を継続しなければならないと結論づけた」と説明しています。
2024-04-29 00:26:51Z
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