[エルサレム/カイロ 30日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は30日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止合意の有無にかかわらず、ガザ最南部ラファに対する攻撃を実施し、イスラム組織ハマスを壊滅させると述べた。
ネタニヤフ氏は「全ての目的を達成する前に戦争を終わらせるという考えは論外だ」とし、「ラファに侵攻し、ハマスを排除する。(戦闘休止)合意の有無にかかわらず、完全な勝利を達成する」と語った。
一方、サウジアラビア訪問を終えたブリンケン米国務長官は30日、テルアビブに到着した。米国務省はイスラエルによるラファでの作戦について信頼できる計画はまだ示されていないと述べた。
イスラエルを訪問中のセジュルネ仏外相もネタニヤフ氏に対し、ラファでの作戦に踏み切っても何の解決にもならないと伝えた。
ネタニヤフ氏に近い関係筋によると、イスラエルはハマスとの交渉を仲介するエジプトに代表団を派遣する前に、最新の戦闘休止案に対するハマス側の回答を待っているという。
イスラエル当局者はこれまで、ハマスが提案を受け入れればラファでの作戦を見合わせる可能性に言及している。
ある当局者は「今回がラファ掃討作戦を見合わせる最後の機会だ。イスラエル国防軍(IDF)は既に作戦のために部隊を動員し始めている」と語った。
ネタニヤフ氏はまた、国際刑事裁判所(ICC)がガザ地区での戦闘に絡みイスラエル政府当局者に逮捕状を発行すれば「歴史的な規模のスキャンダル」になるとし、いかなる決定を受けても、ハマスに対する完全な勝利という戦争の目的達成に向けた決意は揺るがないと述べた。
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2024-04-30 22:16:00Z
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