4月の衆院東京15区補選を巡る政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件で、公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で逮捕された団体代表の黒川敦彦容疑者(45)ら3人のほか、支援者ら数人も他陣営に対する妨害行為に関与した疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は妨害行為が組織的に行われたとみて、団体の活動実態を調べている。
黒川容疑者と団体幹事長でIT会社社長の根本良輔容疑者(29)ら3人は補選告示日の4月16日、東京都江東区のJR亀戸駅前で、対立候補者らが街頭演説中、拡声機を使って大声を張り上げるなどして、選挙の自由を妨害した疑いが持たれている。補選期間中、同団体による他陣営への演説妨害や交通妨害は、少なくとも計15件に上った。
捜査関係者によると、同団体は一連の妨害行為をSNSや動画投稿サイトで公開していたが、逮捕された3人以外にも、支援者ら数人が選挙カーの運転や、動画の撮影・配信、プラカードの製作などを担っていた疑いがあるという。
練馬区にある根本容疑者の自宅兼事務所(地下1階、地上3階建て)では、支援者ら男女約10人が集団で生活しており、警視庁は活動拠点だったとみている。
警視庁は19日、黒川容疑者ら3人を公選法違反容疑で東京地検に送検した。
2024-05-19 08:46:00Z
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