潜水手当を不正に受給した隊員62人は、潜水艦が事故などで遭難した際に乗組員の救助などにあたる潜水艦救難艦の「ちはや」と「ちよだ」に所属していました。
このうち「ちはや」は去年4月に沖縄県の宮古島沖で陸上自衛隊のヘリコプターが墜落して10人が死亡した事故で、機体の捜索や隊員の救助にあたっています。
海上自衛隊の潜水員は潜った深さに応じて1時間あたり最大で1万円を超える手当が支給されますが、潜水訓練の実績を偽って合わせておよそ4300万円を不正に受け取っていたということです。
架空の訓練を行ったことにしたほか、訓練を行った際の時間や深さを水増しする手口を使い、最も多い隊員ではおよそ200万円を不正受給していたということです。
部隊に対して行った令和4年度の定期監察で不正が発覚し、調査に対して「先輩がやっていたのをダメではないかと思いながら踏襲してしまった」とか、「悪いとは知らなかった」などと話す隊員もいたということです。
また、今回は記録が残っている2017年4月以降が調査の対象となりましたが、それより前にも不正が行われていたとする証言もあったということです。
海上自衛隊は手当を不正受給した62人のうち幹部の3等海佐や1等海尉も含む11人を免職、48人を停職、3人を減給の懲戒処分とし、2018年4月以降については全額を返金させたとしています。
また、不正を見抜くことができず、指揮監督が不十分だったとして、当時の艦長3人を減給にしました。
今回の調査は「飽和潜水」と呼ばれる特殊な潜水ができる隊員が対象になっているということで、今後、ほかの隊員でも潜水手当の不正受給がないか調べるとともに、法令順守や手当の申請に関する教育を徹底するなどして再発防止を図るとしています。
2024-07-12 08:09:15Z
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