Aston Martin DB5 Vantage
アストンマーティン DB5 ヴァンテージ
DB5の標準仕様より40hpアップの325hpを発揮
1963年にDB5がデビューした際には高性能仕様のヴァンテージもすぐに追加されると思われたが、その登場は1964年秋まで待たねばならなかった。
4.0リッターの直列6気筒DOHCユニットに3連装のウェーバーキャブを備えたヴァンテージは、標準仕様よりも40hpパワーアップした325hpの最高出力を誇った。トランスミッションはベース車と同じZF製の5速マニュアルギヤボックスを組み合わせる。
クーペの生産台数はたったの68台
DB5 ヴァンテージは当時としては非常に高額であった。パワーユニットのアップグレードには車両代金とは別に158ポンド(消費税抜き)が必要であり、1965年当時の車両価格は税込みで4439ポンド15シリング15ペンス。当時のイギリスにおける平均住宅価格は3360ポンドというデータもあり、どれほど高価なものであったかが想像できる。
ちなみにイギリス国立公文書館が公開している過去の貨幣価値データに照らし合わせると、4439ポンドあれば馬が17頭、牛を66頭購入することができ、当時の腕きき商人の3126日間の賃金に相当したようだ。
初代ボンドカーとして後に「世界一有名なクルマ」となるDB5の生産台数は887台であったが、そのうちヴァンテージの台数はわずか68台に留まっている。DB5 コンバーチブルは123台が製造されたが、ヴァンテージ仕様のエンジンを積んだものはたった8台のみであるという。
オリジナル車が最も少ないヴァンテージ
のちに、標準仕様からヴァンテージ仕様へと換装されたDB5は数多いが、生粋のD5 ヴァンテージとなるとクーペ/コンバーチブル含めて80台にも満たない。
ザガートを除けば、ヴァンテージを名乗る歴代モデルの中でオリジナルの生産台数が最も少ないのがDB5 ヴァンテージである。
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March 26, 2020 at 09:55AM
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オリジナルが80台以下の最も稀少なヴァンテージ【アストンマーティン ヴァンテージの70年を辿る。DB5編】 - GENROQ Web(ゲンロク ウェブ)
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