新型肺炎による中国経済の減速は、世界の中でもオーストラリアに最も影響を及ぼす――。米国でトランプ大統領の経済顧問だったケビン・ハセット氏が懸念している。ハセット氏は、中国の経済規模が今年1~3月に前年同期比で10%縮小すると予測。3月中に中国経済が回復しなければ、オーストラリアで景気後退が起こる恐れがあるとしている。一方、ニュージーランド(NZ)統計局が発表した中国への輸出額(暫定値)は、2月に前年度比8%減となった。2日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。
ハセット氏は「近く新型肺炎の感染拡大が抑制された場合、中国はすぐに平常化する」と予想し、オーストラリアへの影響はそれほどないと指摘。一方、北半球全体で夏になっても新型肺炎が抑えられない場合、オーストラリア企業は生産を大幅に縮小しなくてはならないと述べた。世界の中でも、コモディティーや農産物の輸出などで経済的な結びつきが強いオーストラリアへの影響が大きいという。
■NSW州内で初の国内人対人感染
ニューサウスウェールズ(NSW)州のケリー・チャント主席医務官は2日、新型肺炎に感染したイランからの帰国者を診察した医師が、国内初の人対人で感染したと発表した。オーストラリアで確認された感染者は、これまですべて海外で感染したが、今回感染した医師には渡航歴がなかった。
国内では、タスマニア州で初の感染者が確認されたことで、新型肺炎感染者数は30人となった。1日に新型肺炎により国内初の死者が出たものの、これまでに15人が治癒したとされている。
連邦政府のマーフィー主席医務官は同日、オーストラリアは新型肺炎の流入を止めることができないとの見方を明らかにした。
連邦政府は同日、イタリア全土への渡航情報について、これまでの4段階中の最低から、日本や韓国と同じ下から2番目となる「高度の注意」に引き上げた。新型肺炎の感染が広がるイタリア北部については、「高度の注意」から上から2番目の「渡航見直し」に引き上げた。マーフィー主席医務官は、日本と韓国の肺炎対策を評価するものの、両国の人々には注視を続けるとしている。
■NZ海外訪問者、入国拒否で25%減
NZ統計局が2日発表した貿易関連の統計によれば、2月23日までの4週間に対中輸出額が減少したことが分かった。食肉や水産物の輸出量は50%減少した。
また2月第1週にNZを訪問した海外旅行者が、8万9,500人と前年同期比25%減になったことが、NZ統計局の調べで分かった。中国に14日以内に滞在した外国人の入国拒否を2日から実施した影響だ。
NZのアーダン首相は、韓国と北イタリアへの渡航情報を現状から引き上げる考えはないものの、両国で感染者が増えている地域への旅行については、再考するよう求めており、場合によっては帰国後の自主的な隔離を求めることもあるとしている。
アーダン首相は2日、新たに2人に新型肺炎感染の疑いが出ており、検査の結果待ちだと明らかにした。
初の感染者が出たNZでは、感染したイラン人が搭乗していたバリ経由でオークランドに到着した飛行機の同乗者と連絡を取ろうと努めている。
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March 02, 2020 at 10:03PM
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中国経済の減速、豪に最も打撃 NZは対中輸出が8%減 オーストラリア・マクロ・統計・その他経済 - NNA.ASIA
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