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Monday, April 20, 2020

北海道の広い範囲で津波想定20メートル超 千島・日本海溝地震 - NHK NEWS WEB

北海道の広い範囲で津波想定20メートル超 千島・日本海溝地震 - NHK NEWS WEB

北海道の広い範囲で津波想定20メートル超 千島・日本海溝地震

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北海道沖から岩手県沖にかけての「千島海溝」と「日本海溝」で巨大地震が起きた場合、どのような津波が来るのか。国の検討会が新たな想定をまとめました。津波の高さは北海道の広い範囲で20メートルを超え、東北でも青森県や岩手県で東日本大震災を上回る地域もあると想定しています。

9年前に発生した東日本大震災を受け、国の検討会は千島列島から北海道の沖合にかけての「千島海溝」沿いと、「日本海溝」のうち北海道の南の沖合から岩手県の沖合にかけての領域で起きる地震について、最大クラスの巨大地震や大津波の想定を検討してきました。

千島海溝沿いでは

公表された想定によりますと「千島海溝」沿いの巨大地震の規模はマグニチュード9.3とされ、
北海道の▽厚岸町と浜中町で震度7、
▽えりも町から東側の沿岸部では震度6強の激しい揺れに襲われるとしています。

津波の高さは、根室市からえりも町付近にかけての広い範囲で20メートルを超え、
▽えりも町では最大27.9メートル、
▽釧路市では最大20.7メートルなどとされました。

日本海溝沿いでは

一方、「日本海溝」のうち北海道の南から岩手県の沖合にかけての領域で起きる巨大地震は、マグニチュード9.1とされ、青森県や岩手県南部の一部が震度6強の激しい揺れに襲われるとされています。

津波の高さは東北の各地で10メートルを超え
▽青森県八戸市では最大26.1メートル、
▽岩手県宮古市では最大29.7メートルと、
東日本大震災の際を上回る地域もあるとしています。

巨大地震と津波“切迫”

新たに想定をまとめた領域では過去にも繰り返し巨大地震が発生していたとされ、検討会は「最大クラスの津波の発生が“切迫している”」としています。内閣府は、今回の結果をもとに具体的な被害想定や防災対策について検討し、今年度内をめどにとりまとめる方針です。

武田防災相「改めて警戒避難体制の確認を」

想定を公表したことについて武田防災担当大臣は、「最大クラスの津波は、堤防などの施設では防御が困難で、警戒避難体制の構築など住民との総合的な対策を行うことになる。地元自治体においても、津波浸水想定などをもとに、改めて警戒避難体制の確認をしていただき、避難施設や避難路など、必要な対策を進めていただきたい」と述べました。

岩手県の詳しい想定が非公表となったことについては「公表のタイミングは各道県の意見を聞き決めたが、岩手県については、復興やまちづくりへの影響や住民不安というものに対する懸念があり、今回は見送ってほしいという意見が出た。地元の不安を取り除き、できるだけ早く公表できるよう岩手県と連携しながら、丁寧な説明や調整に努めて参りたい」と話しました。

専門家“これまでの対策は有効”

津波の防災などに詳しい北海道大学大学院の高橋浩晃教授は、今回発表された新たな想定について「平成24年に道が独自で発表したものと内容はほぼ同じで、ある意味、国のお墨付きがついた形の想定が出たと思っている」と話し、これまで進められてきた対策は有効だとの認識を示しました。

そのうえで「今回の浸水想定に基づき、国では今後、被害想定や防災対策を検討する段階に入るが、津波はいつ起きるか分からない。国の対策が進むのを待つのではなく、できるだけ早く、自分の住んでいるところでどういうような対策が必要なのか考えてほしい」と話し、各自治体や住民が、対策をさらに強化していくことが重要だとしています。

また、今回、国の検討会が「最大クラスの津波は切迫している」と表現したことについて、「国は、科学的なデータの裏付けに基づいて、かなり強い表現で対応を求めているので、『いつ津波が起こってもおかしくない』という思いを持ってほしい」と話しています。

新想定の意義と経緯

今回の新たな想定は9年前に発生した東日本大震災を教訓にまとめられました。

震災をもたらした巨大地震は、従来の想定を大きく上回るものだったことから国は科学的に考えられる最大クラスの地震や津波を考慮する必要があるとして、「南海トラフ巨大地震」や、「首都直下地震」の想定を見直してきました。

今回の想定はそれに続くもので、対象となったのは、
▽北海道の十勝沖から根室沖の「千島海溝」の領域と、
▽「日本海溝」のうち、北海道の日高沖から岩手県の三陸沖の領域です。

最大クラスの津波については、北海道から岩手県の沿岸部で見つかった過去6000年間の津波の堆積物の調査をもとに想定されました。

検討会によりますと、いずれの領域でも巨大地震が300年から400年ほどの周期で発生し、大津波がをもたらしていたとみられます。

いずれの領域でも前回の大津波は17世紀ごろに起きていたとみられ、すでに400年ほどがたっています。このため国の検討会は2つの領域では「最大クラスの津波の発生が切迫している」としていて「早急に防災対策を進める必要がある」としています。

各地の津波の高さと浸水の深さ

「千島海溝」と「日本海溝」のうち北海道の日高沖から岩手県の三陸沖の巨大地震で想定される津波の高さや浸水の深さの詳細です。

千島海溝・北海道

「千島海溝」沿いで最大クラスの巨大地震が発生した場合、北海道ではえりも町から東側の沿岸部を中心に、広い範囲で20メートルを超える津波が想定されています。

▽えりも町が最も高く最大27.9メートル、
▽釧路町が最大27.3メートル、
▽広尾町が最大26.1メートル、
▽根室市が最大22メートルなどとされました。

浸水の深さは、
▽厚岸町役場で地震から44分後に8.1メートル、
▽白糠町役場で37分後に6.3メートル、
▽釧路市役所で34分後に5.9メートルなどとされました。

日本海溝・北海道

「日本海溝」のうち北海道の日高沖から岩手県の三陸沖の領域で巨大地震が発生した場合の各地の津波の高さや浸水の深さです。

北海道では、えりも町よりも西側の各地で10メートル程度の津波に襲われ
▽河町が最大14.5メートル、
▽苫小牧市が最大9.9メートル、
▽函館市が最大9.5メートルなどとされました。

浸水の深さは、
▽様似町役場で地震から1時間10分後に10.6メートル、
▽日高町役場で1時間19分後に6.8メートル、
▽室蘭市役所で2時間12分後に4.5メートルなどとされました。

日本海溝・青森県

青森県の太平洋沿岸では10メートルから20メートル程度と、東日本大震災を上回る津波高が想定されています。
▽八戸市が最も高く最大26.1メートルで、
▽三沢市が最大15.9メートル、
▽六ヶ所村が最大10.7メートルなどとなっています。

浸水の深さは
▽風間浦村役場では地震の34分後に6.2メートル、
▽青森県庁は1時間41分後に1.7メートルなどとされました。

日本海溝・宮城県、福島県

宮城県や福島県でも広い範囲を津波が襲い、場所によっては10メートルを超える津波が想定されています。

宮城県では
▽気仙沼市が最も高く最大15.3メートル、
▽南三陸町で最大12.6メートル、
▽仙台市の宮城野区で最大8.5メートルなどとされました。

浸水の深さは
▽石巻市役所で地震から4時間12分後に2.1メートルなどとされました。
福島県では▽南相馬市が最も高く最大19メートル、
▽浪江町で最大18.9メートル、
▽相馬市で最大16.1メートル、
▽大熊町で最大14.1メートルなどとされました。

日本海溝・茨城県、千葉県

関東沿岸にも津波は到達し、
茨城県では
▽北茨城市が最も高い6.5メートル、
▽日立市で4.9メートル、
▽東海村で5メートル、
▽神栖市で5.7メートルなどとされました。

千葉県では、
▽旭市が最も高く最大6.6メートル、
▽銚子市で最大5.4メートル、
▽九十九里町で最大3.5メートル、
▽館山市で最大2.8メートルなどとされました。

日本海溝・岩手は今後公表

一方、岩手県では、各地を10メートルから20メートル程度の津波が襲い、宮古市の高いところでは29.7メートルに達すると想定されていますが、このほかの地域ごとの詳しい津波の高さや浸水の深さは公表されていません。

岩手県による地元との調整がまだ済んでいないということで、検討会は、調整が終わり次第、公表したいとしています。

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2020-04-21 03:46:00Z
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