【ワシントン＝海谷道隆】米大統領選の民主党指名候補争いで、急進左派のバーニー・サンダース上院議員（７８）が８日、撤退を表明した。一騎打ちとなっていた中道派のジョー・バイデン前副大統領（７７）の指名獲得が確実になった。バイデン氏は８月の民主党大会で正式に指名され、１１月３日投開票の本選でトランプ大統領と対決する。
サンダース氏はツイッターで「今日、選挙戦を終えるが、社会正義実現に向けた戦いは継続する」と訴えた。オンライン上の演説で、草の根の選挙活動が「国を変革する上で重大な影響を与えた」と意義を強調し、支持者に謝意を示した。
サンダース氏は抜本的な格差是正策などを掲げ、若者を中心に熱狂的な支持を取りつけた。だが、支持層の広がりに欠け、バイデン氏に大きくリードを許すなかで、党内から撤退圧力が強まっていた。
2020-04-08 15:49:00Z
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