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Wednesday, April 8, 2020

上品に、ときには過激に。進化する優等生女優、ナタリー・ポートマンのヘア&メイク列伝。 - VOGUE JAPAN

今でも語り草のアイコニックなボブヘアでデビュー。

Photo: Patrick CAMBOULIVE/Sygma via Getty Images

ナタリーといえば、映画『レオン』(1995)の印象的なおかっぱヘアを思い起こす人も多いはず。やや前下がりの直線カットに、短めのシースルーバングを合わせたこのスタイルは、役柄にちなんで“マチルダボブ”といわれるほど今でも伝説的人気を誇っている。重めのフォルムが、撮影当時11歳だった彼女の愛らしい目鼻立ちを強調し、少女の無垢さとアンニュイなムードを引き出していた。

Photo: Marion Curtis/DMI/The LIFE Picture Collection via Getty Images

また、18歳の時に出演した『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)では、白塗りの民俗調ヘア&メイクを施したパドメ・アミダラ役に挑戦。その独特なスタイルがハマったのも、彼女の端正な美貌があったからといえよう。プレミアでのワンレンのロングヘア姿は、まさにそれを示す美少女ぶり。シャープなストレート眉やビューラーで立ち上げたまつ毛、白アイシャドウのハイライト、グロッシーなリップなどが透明感ある魅力を際立てて。

上品なビジューのアクセントにやさしい眼差しを添えて。

Photo: S Granitz/WireImage

女優業を続けながらハーバード大学を卒業し、才色兼備な女優として一層存在感を強めた22歳の頃。ストリッパー役を演じた『クローサー』(2004)で、第77回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。授賞式でのナタリーは、ウェービーな髪をゆるやかにまとめたアップヘアにビジューのヘッドバンドをあしらった、若々しくもエレガントなレッドカーペットスタイルを披露。グレーとブラウンのソフトなスモーキーアイとシアー感のあるピンクリップも、控えめでいて知性がにじみ出る仕上がり。

アンドロジナスな魅力が花開くバズカット×目力メイク。

Photo: Dave Hogan/Getty Images

第77回アカデミー賞授賞式から約3カ月後の第58回カンヌ国際映画祭では、それまでのコンサバティブなスタイルと打って変わって丸刈り姿を披露したナタリー。当時撮影中だった『V・フォーベンデッタ』(2005)の役作りのためだったが、その衝撃的な姿は世界を轟かせた。坊主頭で露わになった頭のフォルムは惚れ惚れするほど良い形。そのパンチ力のある髪型と調和させるように、カッパーと黒のシャドウでまぶたを囲み、上下まつ毛にたっぷりとマスカラをあしらったシャープなアイメイクが、彼女のタフで凛々しい美しさを呼び覚ませていた。

トリプルの喜びをブロンズアイとピンクリップで表現。

Photo: Jeffrey Mayer/WireImage

『ブラックスワン』(2010)でバレリーナ役を熱演し、27歳にして第83回アカデミー賞主演女優賞を獲得。授賞式では、婚約と第一子妊娠という喜びも相まって、ヘア&メイクからは幸せなオーラが溢れ出るようだった。ワンサイドダウンにした髪型は、ゆったりとおろしたカールヘアが顔まわりを華やかに演出。メイクは、ブロンズ色のシャドウとたっぷりのアイラッシュで主役の存在感を出しつつ、頬が上気したようなピンクチークとコーラルピンクのリップで柔らかくまとめたのが好印象だ。肌映りの良いパープルのドレスとともに、女優として女性として、さらに躍進した姿を印象付けた。

ジャッキーを思わせる優美なヘア&メイクで周囲を圧倒。

Photo: David M. Benett/Dave Benett/WireImage

『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016)で主演女優賞にノミネートされた第23回SAGアワードでは、演じるジャクリーン・ケネディを彷彿させるようなクラシカルなスタイルでベストドレッサーに選出。ウェーブヘアをオールバックにしたまとめ髪はふんわりと柔らかなフォルムを描き、パープルとダークグレーで陰影をつけた目もとと淡いローズピンクのリップも、気品漂う表情を後押ししている。セレブにありがちなゴージャスさとは一線を画す豊潤な美しさは、当時第二子妊娠中だった彼女の満たされた内面に裏打ちされたものだった。

スターの貫禄で楽しむピンクのシャドウと鮮烈な赤リップ。

Photo: Tibrina Hobson/WireImage

Photo: Jon Kopaloff/FilmMagic

これまでメイクではあまり冒険をしてこなかったナタリーが、珍しくエッジィに攻めたのが、全米で2018年に公開された『ポップスター』(日本公開延期中)のプレミアでの2ルック。まずはヴィヴィッドピンク使いが印象的なメイクを纏った、いつもとひと味もふた味も違うヴィランなメイクに注目。アイシャドウはこめかみまで跳ね上げ、黒のインサイドラインで目もとを引き締めて。一方、赤リップメイクの方は、ボリュームアイラッシュ×スモーキーアイズで迫力のある仕上がりに。そのどちらも演じた役柄を思い起こさせるロックなバイブスが漂い、37歳となった彼女のひと皮向けた魅力を象徴している。

大人の遊び心を感じさせるボブがNEWアイコンヘア。

Photo:Frazer Harrison/Getty Images

Photo: Steve Granitz/WireImage

2019年には長かった髪をカットし、フレッシュなボブヘアへとイメチェンしたナタリー。ハイライトを入れたコントラストのある髪色とゆるやかなウェーブが、落ち着いた女性らしさに軽快感を加えている。それを、AFIフェスト2019ではサイドパートでふわりと立ち上げエフォートレスな雰囲気に。また第92回アカデミー賞授賞式では、センターパートにして毛先の切りっぱなしの重さを生かしたアレンジに。どちらのアレンジにもシャイニーなアクセントの効いた目力メイクに、ヌーディピンクのリップを合わせ、デビューの頃とは大きく進化した、大人の魅力溢れるボブスタイルを作り上げている。

Text: Rie Maesaka Editor: Rieko Kosai

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April 08, 2020 at 09:32AM
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