2020年09月02日20時00分
自民党の菅義偉官房長官(71)は2日夕、記者会見し、総裁選への立候補を正式表明した。「安倍晋三首相が全身全霊を傾けて進めてきた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めるために持てる力を全て尽くす覚悟だ」と述べ、安倍政権の基本路線を継承する考えを示した。党内5派閥の支持を受けて優位に立ち、「菅総裁」の流れがさらに強まった。
自民執行部、「石破封じ」へ異論抑える 総裁選、党員投票見送り
菅氏は「新型コロナウイルス感染拡大防止と社会経済活動の両立を図り、雇用を守り、経済の回復につなげていかなければならない」と強調。「日米関係は外交の基軸だ」として同盟重視の立場を示すとともに、拉致問題、憲法改正など積み残しとなった課題に「引き続き挑戦していきたい」と語った。経済政策「アベノミクス」についても「しっかり引き継ぎ、前に進めたい」と述べた。
菅氏の表明を受け、細田派(98人)の細田博之会長、麻生派(54人)の麻生太郎会長、竹下派(54人)の竹下亘会長がそろって会見し、支持を打ち出した。主要派閥トップが公式な場で総裁選対応の結束を示すのは異例。一方、二階派(47人)と石原派(11人)の幹部は菅氏と順に会い、支持を伝えた。
2020-09-02 11:00:00Z
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