米カリフォルニア州では16日、新型コロナウイルスの新規感染者が５万3711人と過去最多を更新。死者数も293人と最も多かった。集中治療室（ＩＣＵ）病床と医療スタッフが不足する事態が迫っている。自宅待機令が出されているものの、感染拡大に歯止めがかかっていない。
ニューヨーク市の医療関係者約1600人がこの48時間に新型コロナワクチン接種を受けた。デブラシオ市長が明らかにした。ニューヨーク州のクオモ知事はホリデーシーズンの入院率次第で、１月に生活に必要なものを除き全ての店舗の営業を停止させる可能性があるとあらためて警告した。
米国で始まっているコロナワクチン配布で初めてトラブルが発生。カリフォルニア、アラバマ州に今週届ける予定だったファイザー製ワクチン3900回分の配布が中止された。保存温度が規定よりも低かったためだとした。また米当局者はファイザーから来週供給されるワクチン量が今週よりも90万回分少なくなることを明らかにした。
アラスカ州ではワクチンを接種した医療従事者１人が息切れなどのアレルギー症状を見せ、緊急治療室で処置を受けた。この従事者にはアレルギー歴はなかった。米国でファイザーのワクチンに対するアレルギー反応は初めて。
ドイツでは16日、コロナによる１日当たりの死者数がパンデミック（世界的大流行）が始まって以来最多となった。同国は同日から厳格なロックダウン（都市封鎖）に入ったが、メルケル首相は１月以降もこれを継続する可能性を示唆した。
欧州当局は、ファイザーとビオンテックのコロナワクチン承認に向けたスケジュールの短縮化を目指している。計画に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、これによって欧州大陸でクリスマス前に提供できる可能がある。
同ワクチンが21日に欧州医薬品庁（ＥＭＡ）のヒト用医薬品委員会（ＣＨＭＰ）の会合で支持を得れば、欧州委員会は同日中にも承認することを計画していると、欧州連合（ＥＵ）当局者１人は説明。そうなれば23日にも最初の分の出荷が可能になると、関係者１人は指摘した。
ＥＵ、クリスマス前にコロナワクチン提供も－承認プロセス短縮化へ
ポンペオ米国務長官はコロナ検査で陽性と判明した人と接触したことから自主隔離に入った。国務省報道官によると、ポンペオ長官は検査を受け、陰性だった。
11月の米小売売上高は市場の予想以上に減少し、10月分も増加から減少へと下方修正された。コロナ感染の記録的な拡大や追加経済対策の取りまとめ難航を背景に、景気回復につまずきが生じていることが示唆された。
米小売売上高、11月は予想以上に大きく減少－景気回復失速の兆し
米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の感染者数は7390万人に迫り、死者数は164万人を上回っている。
米食品医薬品局（ＦＤＡ）は米アボット・ラボラトリーズの新しい新型コロナ迅速検査キットを承認した。価格は25ドル（約2600円）で自宅で使うことができる。
原題：California Crisis Deepens; U.S. Allergic Reaction: Virus Update（抜粋）
Abbott’s $25 Rapid Virus Test Cleared for At-Home Use（抜粋）
2020-12-16 22:31:00Z
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