菅義偉首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」から7万円超の接待をされた山田真貴子・内閣広報官は25日、衆院予算委員会に参考人として出席する。広報官を続投するという山田氏は、野党からの追及にどう答えるのか注目される。
会食は「一般的な懇談だった」
山田真貴子・内閣広報官は衆院予算委員会で、菅義偉首相の長男らから7万円超の接待を受けた会食について、立憲民主党の後藤祐一氏から問われた。
後藤氏が「店の特徴」を尋ねたのに対し、山田氏は「和食レストランというカテゴリーだと思う」と答弁。「お店の営業に影響がないように、これ以上は差し控えさせていただく」とも述べた。
後藤氏は続けて、首相の長男らとの会食の場で、BS・CSなどの放送行政に関する話をしたのではないかと追及。山田氏は「放送業界全体の実情に関する話はあったかもしれないが、全体としては一般的な懇談だった」などと繰り返した。
「辞表をお渡ししようとした事実ない」
放送関連会社「東北新社」から接待された山田真貴子・内閣広報官は25日の衆院予算委員会で、同社に勤める菅義偉首相の長男との関係について「名刺交換をさせて頂いたのは、比較的最近ではないかと思っている」と述べた。立憲民主党の後藤祐一氏への答弁。
山田氏は総務省出身だが、菅氏が総務相のときに政務秘書官を務めていた長男との関わりについて、「当時、(自分は)自治体に出向しており、1月ほどしか重なっていない。総務省の職場で面識を得たことはなかった」と説明。「名刺交換をさせて頂いたのは、いつだったかは記録がない。ただ、比較的最近ではないかと思っている」と述べた。
一方、山田氏の広報官の続投について、加藤勝信官房長官は首相の指示を受けて山田氏に伝えたと説明。後藤氏が「本当は辞めたかったのではないか」とただしたのに対し、山田氏は「私自身、内閣広報官として任命して頂いている立場だ。僭越(せんえつ)ながら、辞表をお渡ししようとした事実はない」と述べた。
「通話履歴に発信の事実なし」
山田真貴子氏が昨年10月の菅義偉首相のNHK番組出席後、NHKへの電話を否定した答弁をめぐり、立憲民主党の後藤祐一氏が続けて質問した。
拡大する衆院予算委で質問する立憲民主党の後藤祐一氏=2021年2月25日午前9時56分、恵原弘太郎撮影
後藤氏は山田氏に対し、NHKの会社ではなく「関連の方にも電話したことはないか」と質問。山田氏は「通話履歴を見たところ、NHK関係者に発信した事実はなかった」と述べた。
後藤氏はメールなどの手段でNHK関係者に伝えたこともないか質問。山田氏は「メールを送った覚えがございません」などと答弁した。
会食を自ら名乗り出た職員「いない」
総務省幹部らが菅義偉首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」から繰り返し接待されていた問題をめぐり、武田良太総務相は25日の衆院予算委員会で、「自ら率先して国民の信頼回復に省を挙げて務めていく。それが私に課せられた責任だ」と述べ、総務相を続投する考えを強調した。立憲民主党の黒岩宇洋氏が「辞職すべきではないか」とただしたのに対し、答えた。
拡大する衆院予算委で立憲民主党の黒岩宇洋氏の質問に答弁をする武田良太総務相=2021年2月25日午前9時40分、恵原弘太郎撮影
一方、総務省が24日に発表した調査をめぐり、週刊誌報道で名前が出た4人を除き、東北新社との会食を自ら名乗り出た職員がいるかについて、武田氏は「それは、いない」と述べた。
黒岩氏は「ばれなければいいという姿勢に総務省が陥っている。大臣も入れ替えて総務省に出直して頂きたい」と重ねて辞任を求めた。
NHKへの電話を否定
山田真貴子・内閣広報官が衆院予算委員会に参考人として出席した。最初の質問者の立憲民主党の黒岩宇洋氏は山田氏に対し、菅義偉首相が昨年10月にNHKの「ニュースウォッチ9」に出演した後、NHKに電話をかけたかどうかを尋ねた。
拡大する衆院予算委で質問する立憲民主党の黒岩宇洋氏=2021年2月25日午前9時11分、恵原弘太郎撮影
番組では、日本学術会議の会員候補の任命拒否問題で、首相が「説明できることとできないことがある」と語った。一部のメディアは、番組後に山田氏がNHKに電話して抗議したと報じていた。
山田氏は同委で「総理のNHK…
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2021-02-25 01:54:00Z
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