愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名事件で、署名の書き写し作業を担ったアルバイトの人件費などとして、1000万円超の費用がかかっていたことが、関係者への取材でわかった。
関係者によると、署名活動団体側が名古屋市内の広告関連会社に対し、リコール署名の代筆をするための人を集めてほしいと依頼。団体事務局は取材に対してこうした依頼を否定しているが、同社への発注書には団体幹部の氏名と押印があり、約475万円という金額とともに、代筆行為について「個人情報は適正に収集されていることを確認する」などとあった。
署名の書き写しは、同社の下請けが人材派遣会社を通じてアルバイトを集め、昨年10月下旬に約10日間、佐賀市内でやらせたとされる。しかし、署名数を増やすため、数回にわたって人員を追加募集したため、費用は千数百万円に膨らんだとみられる。参加したアルバイトらによると、交通費は当初募集時の500円から1000円に増額されていたという。
2021-02-25 12:56:00Z
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