国内初となる新型コロナウイルスワクチンの接種が17日午前9時、国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)で始まった。医療従事者への先行接種で、全国100の医療機関の約4万人が対象になる。うち2万人は、接種による副反応などを調べる研究に参加する。4月には高齢者への優先接種が予定されており、新型コロナ収束への「切り札」として注目される。
同センターでは、この日、接種会場にマスクやフェースシールドを着けた医師や看護師ら12人が並び、問診後、上腕に筋肉注射を受けた。最初に接種を受けた新木一弘院長はワイシャツの袖をまくり、やや緊張した表情。「注射は好きじゃないが、痛くなくて良かった。ワクチンが行き渡り、職員自身や職員が原因となる感染を防ぐことが大きい」と、接種の意義を語った。
接種後は、会場内の観察スペースで、重いアレルギー症状のアナフィラキシー反応などに備えて15分間、待機した。会場脇には、緊急時用のストレッチャーも準備された。今回の接種は米ファイザー製のワクチンで、3週間あけて2回の接種が必要になる。同センターでの先行接種の対象は約800人で、1回目の接種を3月10日までに、2回目は3月末までに終える。
先行接種は今後、全国100の医療機関で来週にかけて順次開始される。その後、医療従事者約370万人、4月からは高齢者約3600万人への優先接種を始める予定。続いて、基礎疾患がある人約820万人などが終われば、今夏にも一般への接種が始まる。
ワクチンの添付文書によると、接種部位の痛み84・3%、疲労感62・9%などの副反応が報告されている。海外での接種実績では100万回あたり5回の頻度で、アナフィラキシー反応が生じている。
2021-02-17 02:09:48Z
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