(台北中央社)外交部(外務省)は2日、英国が環太平洋連携協定(TPP)への参加を申請したことについて、台湾の加入に向けたきっかけになるとの考えを示した。政府は今後、最も有利なタイミングで正式な申請を行う方針だとしている。
英国は1日、今年の議長国である日本などとリモートで会議。発効以来、初の新規加盟申請となった。2日、外交部の定例会見に出席した台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会の郭仲熙秘書長は、これについて加盟国拡大のスタートだとし、台湾はこの機会を利用して参加のための働き掛けを加速させたいと述べた。
郭氏によれば、現在、各加盟国と「非公式な交渉」を進めている段階。ただ、台湾が東京電力福島第一原発事故から続けている福島など5県産食品の禁輸措置は台日間の貿易における重要課題だとし、高度な自由化を掲げるTPPに加入するには克服しなければならない貿易障壁だとの見解を示した。
(陳韻聿/編集:楊千慧)
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