【スエズ(エジプト東部)=上地洋実】大型コンテナ船がエジプトのスエズ運河で座礁した事故で、スエズ運河庁は27日、初めて現場を報道陣に公開した。タグボートによる懸命の離礁作業が夜通しで続けられている。同庁のオサマ・ラビア長官は28日、地元メディアに対し、アブドルファタハ・シシ大統領が船体を軽くするために積み荷を降ろす準備を始めるよう指示したと明らかにした。
座礁したのは正栄汽船(愛媛県今治市)所有の大型コンテナ船「エバー・ギブン」で、幅約250メートルの運河をふさぐ形で立ち往生している。報道陣に公開された作業現場では、複数のタグボートが「エバー・ギブン」の周囲に配置され、
スエズ運河庁によると、潮の満ち引きによる水位の差を利用し、満潮時にタグボートで船体の牽引を試み、干潮時に周辺の土砂を取り除く作業を実施している。当初5隻だったタグボートを14隻にまで増やし、一部では深さ18メートルまで土砂を除去した。26日にはかじが動くようになったという。
ただ、離礁のメドは立っておらず、ラビア長官は27日の記者会見で、「作業完了までの見通しは分からない」と述べた。事故原因については、「砂嵐だけでなく、技術的トラブルや人的ミスも考えられる」と指摘した。
運河の航行は停止しており、地中海や紅海では、コンテナ船や石油タンカーなど321隻が足止めされるなど、影響が拡大している。
2021-03-28 13:13:00Z
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