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Monday, March 1, 2021

宣言は解除されたけど…岐阜の病院クラスター収束せず、医師らの緊張続く - 読売新聞

宣言は解除されたけど…岐阜の病院クラスター収束せず、医師らの緊張続く - 読売新聞

 新型コロナウイルス対策として10都府県に発令されていた緊急事態宣言が6府県(大阪、京都、兵庫、愛知、岐阜、福岡)で解除された。しかし、岐阜県では、美濃加茂市の木沢記念病院で発生しているクラスター(感染集団)が収束せず、医療関係者の緊張が続いている。

 同病院では1日も医療従事者2人の感染が発表され、クラスターは228人に上る。内訳は医師や看護師など医療従事者を含む職員が95人、患者が94人、医療従事者や患者の家族らが39人。

 最初に陽性が確認された2月2日以降、一気に感染者が判明し、県が院内や感染者の家族らの検査を続けている。一度、陰性となった職員や患者にも再検査を行うなど、これまでに約8400件検査してきた。

 県や厚生労働省のクラスター対策班は感染者らへの聞き取り調査を行ってきたが、感染が広がった原因は判明していない。3病棟に感染が集中しているが、全11病棟から感染者が出ており、県の担当者は「医療従事者経由で複数の病棟に拡大した可能性がある」とみている。

 美濃加茂市を含む中濃圏域は面積の割に病院が少ないとされ、地域医療への影響も大きい。同病院は救急の受け入れを停止したり、外来診療を予約のみとしたりしており、県病院協会は「圏域内はコロナ用の病床がいっぱいになり、ほかの圏域にも受け入れてもらわなければならないこともあった」と厳しい状況を明かした。

 中京圏の緊急事態宣言解除が話題になり始めてからも、岐阜県の古田肇知事は同病院のクラスターを挙げ、「(感染の収束を)全て見届けるところまで行かないと安心できない」と、解除に慎重な姿勢を見せていた。

 国が6府県の緊急事態宣言解除を決めた2月26日、古田知事は記者会見で「まだ収束というところまで行っていない。注意深くフォローしていく必要がある」と述べ、飲食店の時短営業を3月7日まで続けることなどを表明した。

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2021-03-01 22:08:00Z
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