あまたの事業を成功させてきた起業家、ホリエモンこと堀江貴文。時代の寵児といわれ、ITビジネスや宇宙事業など、それまでの常識を覆す手法で自らの構想や事業を実現してきた。ただ、初めからその背景に莫大な資金や、特殊な才能があったわけではない。 堀江自身が好きなことに没頭してきた結果、ビジネスが生まれていったのだ。 【画像で見る】ホリエモンこと堀江貴文の経歴と写真 起業家・堀江のメッセージは、いたってシンプルだ。 あえてレールから外れよ。 3歳児の気持ちで、のめり込め。 常識とか世間体なんか、ぜんぶ無視だ! 近刊『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクション)では「自分の人生を取り戻す」ための、41の行動スキルを指南している。書籍の内容から、堀江が考える「経営者に最も必要な能力」について語ってもらった。
僕が起業家として成功した理由
1990年代に会社経営を始めた僕は、同年代の起業家たちのなかでも飛び抜けて、成功できたひとりだろう。自分では成功できたとは思っていないのだけど、周りで失敗していく経営者たちを見ていると「それはうまくいかないよなぁ……」と、呆(あき)れつつ思っていたりした。 ビシネスに成功法則は、いくつかある。IT革命でビジネスの常識の大部分が変わったとしても、変わらず法則の上位にあるのは「しつこさ」だ。 昔、日本酒ビジネスを展開している知人に、「事業が赤字になってしまいました」と言われた。原因は、枡を2000個つくったことらしい。大量に売れ残り、在庫があふれ、困っていたそうだ。 僕は「なぜしつこく売りこまないの?」と、不思議でならなかった。 在庫が余っているなら、売っていけばいいじゃないか。 値段を下げるとか、友人や知り合いにしつこく声をかけて、売りこむ努力をすればいい。何かのプロダクトと掛け合わせたコラボレーションや、イベントで限定販売するなど、売れるための仕掛けをするのも手だ。 売れない、だから困っている……なんて、あっさりしすぎている。 しつこく、愚直に、やれることをやりきったの? と、問いたかった。 ビジネスでうまくいかない人はみんな、しつこさが足りない。ある程度のマイナスを受けたとき、そこで諦めたり、「失敗した」と勝手にフィニッシュしてしまう。 損切りの判断としつこさ不足は、別の問題だ。 いくらでも改善できる余地があるのに、試行錯誤を怠けた自分を省みず、挽回を諦めるのは、ただの負け損だ。 いい商品なのは大前提として、売る側にしつこく売り続ける人がいないと、売れるものも売れないのだ。そんな当たり前のことを、多くの人はないがしろにしている。
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