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Saturday, April 10, 2021

週刊地震情報 2021.4.11 トカラ列島で地震頻発 震度3以上の地震が15回発生 - ウェザーニュース

週刊地震情報 2021.4.11 トカラ列島で地震頻発 震度3以上の地震が15回発生 - ウェザーニュース

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2021/04/11 11:07 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された地震回数は、トカラ列島近海の地震活動による前週に比べると大幅に増加しました。そのほか北海道の内陸部でやや地震が目立っています。震度3以上の地震は18回発生しました。(4月5日~4月11日10時の集計)

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トカラ列島近海の地震

4月10日(土)7時07分頃、トカラ列島近海を震源とするマグニチュード5.2、深さ20kmと推定される地震が発生しました。この地震で鹿児島県十島村・悪石島で最大震度4、奄美市と十島村・小宝島で震度3を観測しています。トカラ列島近海で震度4以上を観測する地震は2016年12月以来、約4年半ぶりのことです。

トカラ列島近海では9日(金)深夜から震度1以上の有感地震が増えはじめ、10日(土)6時05分頃にマグニチュード3.8、最大震度3の地震が発生、さらに1時間後にマグニチュード5.2の地震が起きました。その後も活発な地震活動が続き、11日(日)10時の時点で震度1以上の有感地震は140回、震度3以上だけでも15回発生しています。(回数は速報値で後日修正されることがあります)

トカラ列島の近海ではしばしば群発地震が起きています。最近で活動が活発になったのは2016年です。盛衰を繰り返しながら2月から12月にかけて長期間に渡り継続し、震度3以上の地震は18回を数えました。また、2000年10月の活動では震度5強が1回、5弱が2回の強い揺れに見舞われています。

今回の地震は震度3以上の回数で見ると、2016年や2000年よりも多くなっています。2000年のような震度5弱~5強クラスの地震が発生してもおかしくありませんので、しばらくは注意が必要です。

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気象庁は14日(日)1時過ぎに会見を行い、今回の地震は2011年3月の超巨大地震の震源域で発生しており、余震と考えられると述べました。2011年以降に東北の沖でマグニチュード7以上の地震はたびたび発生しており、2011年4月には宮城県沖でマグニチュード7.2の今回と似たタイプの地震が起きています。2016年11月の福島県沖の地震は深さがやや浅く、別タイプの地震です。

また、長周期地震動と呼ばれる波長の長い揺れも広範囲で観測され、福島県中通りでは最も強い「階級4」となりました。「階級4」ではビルなどの建物の中で、「立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされる。」状況が想定されています。

14日(日)10時時点で余震活動はそれほど活発ではなく、震度3の観測はマグニチュード7.3の地震の発生から28分後と43分後の2回のみです。ただ、地震発生から1週間程度は強い揺れに見舞われる可能性がありますので、室内の片付けなどを行う場合は、揺れた時すぐに安全を確保できるようにしてください。

また、急な斜面では土砂災害、積雪の多い地域では雪崩にも注意が必要です。

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27日(土)7時02分頃、宮古島北西沖を震源とするマグニチュード6.2、深さ約150kmと推定される地震が発生しました。この地震では那覇市や石垣市、宮古島市など南西諸島の広い範囲で震度2を観測しています。

地震の規模はマグニチュード6超と大きかったものの、深さ約150kmのいわゆる深発地震だっため、最大震度は2に留まりました。宮古島北西沖で発生する地震には、「沖縄トラフ」と呼ばれる海底の窪んだ領域で発生する比較的浅い地震と、沈み込んでいるフィリピン海プレートと陸地のプレート境界付近で発生する深い地震があり、今回は後者に当たります。

マグニチュード5クラスの地震は比較的多く、最近では2019年7月に発生していますが、マグニチュード6クラスは一気に減少し、1961年12月に発生したマグニチュード6.2、深さ約258kmの地震以来です。

震源が深く揺れが伝わりにくいとは言え、今回の震源から少し北東に離れた沖縄本島北西沖では2011年にマグニチュード7.0の深発地震が発生して、多くの地点で震度4を観測した事例もあり、油断は出来ません。

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震源の浅い地震では震央から同心円状に揺れの強い地域が分布することが多いものの、深発地震では地震波が伝わりやすい太平洋プレートに沿って遠方の地域に揺れが伝わる「異常震域」と呼ばれる震度分布となることがあります。

太平洋プレートが深く沈み込んでいる場所では同様の深発地震がしばしば起き、数年に一度マグニチュード6以上の規模の地震も発生します。一方、一度の地震での余震がほとんどないことも特徴です。

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世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は5回発生しています。このうち、インドネシアで発生した地震では被害が出ています。

日本時間の10日(土)午後、インドネシアのジャワ島の南でマグニチュード6.0の地震が発生しました。地震の規模そのものはそれほど大きくなかったものの、震源に近い地域では建物の被害が発生し、インドネシアの国家防災庁は8人の方が亡くなったと発表しています。

ジャワ島などインドネシアはユーラシアプレートとオーストラリアプレートの境界に位置し、世界有数の地震国です。今回の震源の近くでは1998年に少し深い(深さ約150km)でマグニチュード6.6、1972年にマグニチュード6.0の発生した記録が残っています。ジャワ島周辺に範囲を広げると2009年にはマグニチュード7.0、2006年にはマグニチュード7.7の地震が起き、大きな被害をもたらしました。

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ロサンゼルス近郊の地震

日本時間の5日(月)夜からロサンゼルス空港の近くを震源とする地震が多く発生しました。最も大きなものは5日(月)20時44分に発生したマグニチュード4.0です。

規模はそれほど大きくなく、震央付近では日本の震度階級で震度2程度に相当する揺れになったと見られます。日本時間の8日(木)朝にかけて継続し、マグニチュード1以上の地震は100回以上に達しました。

ロサンゼルスなどカリフォルニア州では長大なサンアンドレアス断層がよく知られていますが、今回の震源域はそれよりも少し南に離れた領域です。地震のメカニズムもサンアンドレアス断層付近で多く見られる横ずれ型ではなく、逆断層型と解析されています。地震が集中した地域では小規模な断層帯がいくつも分布しており、これらの活動が関連していると考えられます。

この小規模な断層帯周辺でも過去に大きな地震が発生したケースは見られ、今回の震源より少し北西側では1994年にマグニチュード6.7が起きています。ノースリッジ地震と呼ばれる地震で、ハイウェイが崩壊するなど建築物に大きな被害が発生し、50人以上の方が亡くなりました。

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2月下旬から地震活動が活発になっていたアイスランド・レイキャネス半島で、日本時間の20日(土)早朝に火山噴火が始まりました。アイスランド気象局は航空機向けの警戒レベルを示すカラーコードを、最も警戒が必要な赤に引き上げたものの、火山灰などの噴出が見られないため、オレンジに1ランクダウンさせています。

現段階では溶岩流が中心の噴火活動で、流出している範囲は限定的です。人口密集地からは離れているため、すぐに大きな影響を及ぼすことはないと見られています。

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※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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2021-04-11 02:07:00Z
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