2021年04月03日07時21分
気象庁が各地で観測する桜(ソメイヨシノ)の開花、満開が今春は急速に進み、1953年の統計開始以来、最も早い記録になる所が相次いでいる。開花は3月11日の広島市から始まり、4月2日に山形市に到達。満開は3月22日の福岡市が最初で、同月31日に新潟市、仙台市まで進んだ。福岡は過去の記録に並び、広島や山形、新潟、仙台は記録を更新した。
この早さは「2月から3月に気温が平年より高く推移したため」(仙台管区気象台)。特に3月は北、東、西日本の平均気温が46年の統計開始以来の最高記録を更新した。
気象庁によると、60年代には4月1日までに開花するラインが九州や四国のほか、紀伊半島から三浦半島にかけての沿岸部だったが、2000年代には関東や東海、近畿、中国に北上。地球温暖化の影響とみられる。今春は北陸の新潟、富山、金沢、福井に加え、東北の福島、仙台で3月下旬に開花、満開となった。
ただ、桜の花芽は夏に形成されてから休眠し、冬の厳しい寒さで目覚める必要がある。昨年12月から今年1月はこのプロセスが順調に進んだが、冬の温暖化が進むと目覚められず、開花がかえって遅れると分析する研究もあるという。
仙台城跡を夫や友人と訪れた仙台市の70代主婦は「津波で被災し、10年間桜を見る気になれなかったが、久しぶりに来た。暖かく、桜が咲くと本当に春本番という感じがする」と話した。
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